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眼科臨床実践講座2019〜医療施設での感染症予防〜

今回の記事は眼科実践講座2019の医療施設での感染症予防についてまとめた記事です。講演していただいた先生は宮田眼科病院の子島良平先生でした。

はじめに

まず冒頭では2012年の診療報酬改定で、感染防止対策加算が新設されたことが説明されました。加算が算定された理由には、医療機関における感染管理を、より積極的に推進する狙いがあるようです。とはいえ、個人の力だけで感染対策を行うには限界があり、今後は感染管理チーム(ICT)の働きが重要となります。

ICTの運営

もともとICTの運営以前は、責任者会議と各部署のリンクスタッフが感染管理対策を1年交代で行っていたそうです。このシステムの利点は全部署に感染管理の意識付けが可能な点ですが、一方で課題として指示が徹底されないことや情報の共有化が不十分であることが挙げられます

そこで、2013年から宮田眼科医院ではICTを設置し、感染管理を積極的に行い実践的に活動するICTを設置したそうです。

ICTの運営を行うメンバーは医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師であり、それぞれ専任※で構わない。また、それぞれ条件があり、医師は感染症の対策に3年以上の経験があり、看護師は5年以上感染管理に従事した経験があり、薬剤師は3年以上病院勤務経験を持つことである。

※専任は兼務可であるが、専従は兼務不可

具体的に見ていくと、

医師は感染管理に関わる各部門の役割を把握し、効果的な対策の実践を指導する役割を担っている。つまり、リーダーである。

看護師は感染管理に関わる対策を実践する役割を担う。つまり、現場の実践リーダーである。

薬剤師は医療施設内での薬剤の使用状況モニタリングする役割を担う。臨床検査技師は感染症の原因検索や病院での疫学情報提供する役割を担う。

ICTが行うべき業務

ICTが行うべき業務は下記のように解説されていた。

  • 院内ラウンド
  • 感染対策マニュアルの作成
  • 職員教育
  • 処方抗菌薬の数量記録と報告
  • 耐性菌検出件数の定期的報告
  • 共同カンファへの参加
  • 感染対策委員会への報告及び提言

さいごに(個人的意見)

宮田眼科病院ではICTの運営と業務の一般的な説明を介して、実際取り組まれている活動や取り組みについて説明していました。このようなICTという組織作りは、医師や看護師、薬剤師、臨床検査技師が揃う必要があります。

大学病院では当たり前のように行われていることですが、開業医で同基準の感染対策を行うことは難しい施設もあると思われます。とはいえ、ICTを作れる組織であるならば、ICTは非常に重要であり、病院の感染防止対策においては必要不可欠なものであると考えます。

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