斜視

斜視

子どもの斜視

早速ですがお父さん、お母さんに質問です。

「お子さんに斜視はありませんか?」

もし斜視があるなら、すぐに眼科に行った方がいいかもしれません。もし子どもに斜視があるか分からないという方はこの記事を読み進めてみてください。斜視は

何か物を見ようとする時に、片目は正面、もう片目が違う方向を向いてしまっている状態

これが斜視です。そして、正面を向いていないもう片目が向く方向によって病気の名前が異なります。例えば、内斜視であれば片目が内側を、外斜視は外側を向いてしまっている状態です。このように斜視は目が向いている方向によって名前をが付けられています。赤ちゃんの中には 斜視を認める 赤ちゃんがいます。生まれたばかりの赤ちゃんは色々なことが未発達です。

  • 首が座っていなかったり
  • 寝返りを打てなかったり

目も同じで、生まれたばかりの赤ちゃんは、目を動かす筋肉や視力が未発達です。そのため、目の位置が安定しません。一般的には、生後2,3ヶ月くらいで少しずつ母親のことをじっと見つめたり、目で物を追うことができるようになります。つまり、生後数か月を過ぎても何らかの斜視がある場合は原因を検索する必要があります。とはいえ、斜視の原因は様々で、

  • 目を動かす筋肉や神経の異常
  • 遠視
  • 目や脳の病気
  • 全身の病気

など様々です。非常に多くの原因がありうるため、眼科医あるいは斜視に詳しい小児科医でなければ診断を付けることは難しいでしょう。ですから、

斜視があるなら一度眼科を受診し、必要なら精密検査を行うこと

がおススメになります。

斜視の診断が付けば、斜視の治療に移ります。治療の目標は大きく分けて3つあります。

  1. 両目の視力をよくする
  2. 目の位置をまっすぐにする
  3. 両方の目で物を見る力を損なわないようにする

斜視は視力低下の原因になり、斜視の種類によっては両目で物が見えず、立体視の力が下がる可能性もあります。お子さんの目を守るためにも、親御さんの観察力はは診断・治療に必要です。

「一日中、片目が違う方向を向いている」
「目を怪我してから右目だけが内側を向いている」

などの親御さんの情報は診断にとても大切です。眼科に行った際には、

いつもとどう目の位置が違うのか、いつもの目の位置はどうか

ぜひ医師に教えてください!

大人の斜視

大人の斜視の原因は、斜視の発症時期で大きく2つに大別できます。1つは子どもの頃から斜視があり、それが顕在化してきたもの。もう1つは神経や筋肉の異常が新たに出現したものです。

斜視の患者さんの多くは、幼い子どものうちに症状が現れており、家族の方に連れられ眼科医のもとを訪れます。しかし、中には家族の方が目の異常に気がつかなかったり、あまり大したことはないと考えたりして、眼科医にかからないままになってしまう患者さんもいます。さらに、眼科医にかかったとしても眼鏡をかけて調子が良くなったり、斜視の手術をするとそれだけで治ってしまったと考えたり、治療や定期検診を中断する患者さんも多いことが大人の斜視の原因となっています。これらは子ども頃からの斜視が顕在化してきたパターンです。

一方、脳梗塞や脳動脈瘤といった脳の病気、そして全身の筋肉の病気などが斜視の原因のなることもあります。このような病気が関わる点が、大人の斜視が子どもの斜視と異なるところでしょう。

大人の斜視の治療

「大人になって斜視の治療はできない」と思われている方もいますが、基本的に何歳でも手術は可能です。また、脳梗塞など病気が原因の場合でも、その病気に対して迅速かつ適切に治療できれば斜視は治る可能性はあります。もちろん、斜視の手術をしたり、病気の治療をすることで、100%元通りになるかは治療してみないと分かりません。しかし、治療をしないと治る保証はありません。「斜視かな?」と少しでも疑問に持ったら必ず眼科を受診するようにしてください。

参考文献

日本眼科学会(目の病気:斜視)HP


ABOUT ME
doctorK
学生時代より執筆活動を始め、現在まで500本以上の医療記事を執筆しました。現在は眼科医として勤務しながら、自身の記事をアップするため『オンライン眼科』を設立しました。ライティングのオンラインサロン『医療ライターたち』への参加、お仕事依頼は問い合わせページからお願いいたします。