ものもらい

ものもらい

皆さんは”ものもらい”という病気をご存知でしょうか?

ものもらいという言葉は俗語で、正式な診断名は「麦粒腫(霰粒腫の場合もありますが、簡略化のために麦粒腫とします)」と言います。麦粒腫という漢字からも分かるように、大きさが麦粒大ほどの腫れが上瞼(うわまぶた)あるいは下瞼(したまぶた)にできます。

この図のように、はじめは瞼に局所的な赤みが出てきて、しばしば軽い痛みやかゆみなどの症状を示します。さらに炎症が強くなってくると、赤み・腫れ(はれ)・痛みが強くなります。麦粒腫の原因は細菌(俗に言うバイ菌)感染で、腫れた部分が自然に破れて膿(うみ)を出すことがあります。この膿が出てしまえば、その後は回復に向かっていきます。

ここで余談ですが、患者さんから「ものもらいは他の人に移りますか?」という質問をよくいただきます。答えを言ってしまうと、

ものもらいは他の人に移りません!

なのでご安心を。ものもらいは細菌感染であるため他人に移ることはありません。どうやら名前がそういった誤認を生んでいると思われます。

さて、話を元に戻しますが、麦粒腫の治療は抗菌薬の目薬を使います。ものもらいは細菌の感染症であり、抗菌薬は細菌の感染拡大を抑えます。また、膿が出ると改善することがあるので、ときには麦粒腫を切って膿を出すこともあります。この麦粒腫は良性で治療すれば良くなることがほとんどです。しかし、中には麦粒腫と見分けがつかない悪性のものもあります。

目の腫れ、痛み、かゆみ

これらの症状が出てきたら近所の眼科を受診し、診察を受けて目薬を処方してもらいましょう。

※参照:日本眼科学会(目の病気麦粒腫)HP


ABOUT ME
doctorK
学生時代より執筆活動を始め、現在まで500本以上の医療記事を執筆しました。現在は眼科医として勤務しながら、自身の記事をアップするため『オンライン眼科』を設立しました。ライティングのオンラインサロン『医療ライターたち』への参加、お仕事依頼は問い合わせページからお願いいたします。