角膜とその疾患

前眼部形成不全

前眼部形成不全とは

前眼部における様々な発生過程における障害による疾患のことを指し、下記が前眼部形成不全と称される。

1.Axenfeld-Rieger症候群

  1. Axenfeld異常:後部胎生環に索状の虹彩癒着
  2. Rieger異常:Axenfeld異常+虹彩萎縮
  3. Rieger症候群:Rieger異常+眼外部異常

Rieger異常の前眼部画像

隅角分離不全症候群隅角分離不全症候群はAxenfeld-Rieger症候群やPeters異常など様々な疾患が含まれます。この記事では隅角分離不全症候群を解説しています。隅角分離不全症候群について知りたい方は必見です。...

2.後部円錐角膜

角膜後面中央の内皮形成異常

3.Peters異常

隅角分離不全症候群隅角分離不全症候群はAxenfeld-Rieger症候群やPeters異常など様々な疾患が含まれます。この記事では隅角分離不全症候群を解説しています。隅角分離不全症候群について知りたい方は必見です。...

Peters異常の前眼部画像

4.強膜化角膜

強膜化角膜は角膜周辺部または全体が強膜のような組織となり白濁する先天異常である。白濁した角膜には血管が進入し、強膜と角膜の境界は不鮮明となる。発生期における角膜と強膜の分化異常に起因し、他の眼異常や全身疾患に合併しやすい。

強膜化角膜の前眼部画像

参考

A. 球状角膜

球状角膜は両眼性に角膜全体が菲薄化し、球状に前方へ突出した状態である。角膜径は正常だが、強膜の菲薄化を伴うことが多い。

B. 小角膜

小角膜は水平角膜径が10㎜未満(新生児は9㎜以下)の状態である。胎齢12~20週頃の発達異常に起因し、小眼球、先天白内障、コロボーマなど他の眼異常をしばしば合併し、緑内障を併発しやすい。

C. 巨大角膜

巨大角膜は、角膜径が13㎜以上(新生児は12㎜以上)の状態である。両眼性で非進行性である。

D. 角膜デルモイド

輪部デルモイド小児では角膜、輪部、結膜に良性の腫瘍を形成することがあります。この記事ではその中でも特に多い、輪部デルモイドについて解説しています。輪部デルモイドについて知りたい方は必見です。...

E. 分娩時外傷

鉗子分娩時に眼瞼皮膚上から角膜に外力が加わり、Descemet膜破裂をきたす。片眼性で、眼瞼の腫脹や皮下出血、高度の角膜混濁を認める。受傷後数週~数ヶ月で角膜浮腫は消退するが、角膜内皮面に垂直方向の線状混濁が残り、高度の乱視の原因となる。重症例は視力予後不良である。

参考文献

  1. クオリファイ12角膜内皮障害to the Rescue(専門医のための眼科診療クオリファイ)
  2. 眼科学第2版

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