斜視・弱視

急性内斜視

急性内斜視とは

急性内斜視は『生後6か月以降に急性に発症する内斜視で、調節性要因の関与がない共同性の内斜視』である。両眼視機能確立後は複視を訴える。通常、眼球運動障害は認めない

原因は下記の通り。

  • 特発性
  • スマートフォンなどのデジタルデバイス(近年報告が増加中)
  • 眼帯などの片眼遮蔽後、視力低下による融像遮閉後
  • 外傷
  • 発熱
  • 頭蓋内病変(水頭症やグリオーマなど)
  • 心因性(ストレスなど)
  • monofixation syndromeもしくは内斜位の代償不全
  • 周期性内斜視
  • 輻輳けいれん後

急性内斜視の症状

最も多いのは急性の両眼複視である。ただし、年少児は斜視眼の抑制により複視を訴えないため、眼位異常が出て初めて気付かれることも多い。

急性内斜視の診断

頭蓋内病変、先天性疾患などがないことを確認したうえでの診断となる。

急性内斜視の治療

原因不明の場合には、自然治癒する可能性もあるため、数カ月は経過観察を行う。ただし、複視が強い場合にはプリズム眼鏡で複視を軽減することも考慮する。このプリズム眼鏡はレンズが取り外せる膜プリズムが望ましい。その他にも、ボツリヌス毒素注射が有効な場合もある。数カ月間の経過観察を行っても症状改善が乏しい場合には斜視手術を行う。両眼視機能が良好のため、手術成績も良好とされる。

スマートフォンが原因の場合はスマートフォン使用の制限、適切な屈折矯正のほか、シクロペントラート点眼、プリズム眼鏡、斜視手術などで治療をしている。

参考文献

  1. 今日の眼疾患治療指針第3版
  2. あたらしい眼vol.39,No.8,August 2022
  3. Comitant convergent strabismus with acute onset
  4. Acute acquired comitant esotropia of childhood: a classification based on 48 children
  5. Acute acquired comitant esotropia related to excessive Smartphone use

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