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これだけは知ってほしい緑内障 | オンライン眼科
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これだけは知ってほしい緑内障

「緑内障=失明」と思う人もいらっしゃいます。たしかに緑内障は常に失明原因の上位ですが、早期発見・早期治療で進行を抑えることが期待できる病気です(参考文献1)。

そんな緑内障を正しく理解できるよう、緑内障の基本的な知識を解説します。この記事を読めば、緑内障の全体像が分かると思うので最後まで読んでくださいね。

緑内障はどのくらいの人が発症するの?

緑内障は、視神経と視野に特徴的な変化があり、眼圧を十分に下げることで視力や視野の進行を改善、あるいは抑えることのできる目の病気です。

2000年-2002年に日本で行われた調査で、40歳以上の日本人100人に5人が緑内障と診断されました(参考文献2)。そして、緑内障は年齢とともにその割合は増えていきます。さらに、緑内障と診断された方の9割近くの人は、その研究で初めて緑内障と診断されたのも驚きです。

このように、緑内障は自覚症状では気付くのが難しいため、特に40歳以上に眼科検診が推奨され、視力検査や眼圧検査などが行われています。

緑内障の原因は?なりやすい人はいるの?

緑内障の原因はさまざまです。例えば、ステロイドなど薬が原因となり、緑内障を発症する人がいます。一方で、その他の目の病気が原因となり、緑内障を発症する人もいます。

その他にも、血圧、糖尿病、片頭痛、睡眠時無呼吸症候群など、さまざまな病気が緑内障と関連しています。また、血のつながっている家族に緑内障の方がいると、緑内障になりやすいとされています。このように、緑内障はさまざまな要素が関わっています。

緑内障の症状は?

初期の緑内障では、自覚する症状はほとんどありません。最初に自覚する症状として、視野が狭くなったり、視野の一部が欠けてくることがあります。しかし、緑内障は少しずつ進するため、これらの症状には気付くのは難しいでしょう。そして、最終的には視野が大きく欠けてきたり、視力が出づらくなったりしてしまうのです。

この症状を見つけるために紹介したのが今回のツイートです。

 

この簡易チェックを行い、視野の欠け方、左右で大きく視野の大きさが違うなどがないかを確認します。何度か繰り返し行い、同じ結果なら眼科を受診するようお願いします。

緑内障で行う検査は?

緑内障の診断のためにはいくつかの検査を行います。

視力検査、眼圧検査は眼科検診などでも行うので知っている人も多いと思います。緑内障の場合はさらに眼底検査、隅角検査、視野検査などさまざまな検査を追加で行います。

詳しい説明はここでは省きますが、これらの検査を行うことによって、緑内障の種類や進行の程度などを確認し、僕たちは治療方針を決めています。

緑内障の治療はあるの?

科学的な根拠のある緑内障の治療方法は、眼圧を下げることです。たとえ眼圧が正常範囲内であっても、眼圧を下げることが望ましいとされています(参考文献1)。

眼圧を下げる方法は目薬やレーザー、手術などがあり、どの治療を選ぶかは緑内障の種類や進行の具合などによって異なります。それぞれの治療の効果、副作用、良い点、悪い点がありますので、その判断は患者さんごとに異なります。

緑内障を完治させる方法はなく、進行を抑えることが重要となります。これからの時代、健康寿命がさらに伸びる可能性があるため、見える状態を保つことが生活の質に大きく影響します。この記事を読み、皆さんの目に対する意識が変われば嬉しいです。

参考文献

  1. 緑内障ガイドライン第5版
  2. 「日本緑内障学会多治見緑内障疫学調査(通称:多治見スタディ)」報告

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