勉強用

日本の眼科2025年4号96巻

加齢に伴う網膜機能の低下

  • 錐体細胞はさほど減らないが、杆体細胞と神経節細胞は減少する。

Aging of the human retina. Differential loss of neurons and retinal pigment epithelial cells

  • 前者は順応の遅れや瞳孔径が小さくなることと暗所での感度低下、後者も視野狭窄の原因ともされている。
  • 錐体細胞の中でも青錐体は錐体の10%と数が少ないため、加齢とともに減少すると、白内障と合わさって青色に対する感度が低下し、炎の先端が見えにくくなってやけどする、黒色と紺色の靴下を間違えやすいといったことにつながる可能性がある。

Foveal cone pigment density difference in the aging human eye

紫外線から目を守る

  • 太陽高度が40度以上では、眼部被爆の大半が散乱成分になるため、太陽を背にしたり、日陰でも眼表面は強い紫外線を浴びている。

UV Index Does Not Predict Ocular Ultraviolet Exposure

学童近視と教職員への意識調査

  • 正視の小児の眼軸長は12歳ころまで徐々に伸び、水晶体厚が12歳ごろまで徐々に薄くなることで正視を維持している
  • 小児の近視化は、眼軸長が正常な成長による伸長を超えるスピードで長くなっていくことで起こってくる。よって、少なくとも12歳までは環境要因を徹底的に排除することが重要である。
  • 正視を維持している小児の眼軸長は、3-6歳で平均0.27㎜/年、7-10歳では0.22㎜/年、11‐13歳では0.14㎜/年、14-18歳では0.07㎜/年であった。
  • 検査時から近視があった小児の眼軸長は、3-6歳では0.52㎜/年、7‐10歳で0.39㎜/年、11‐13歳で0.29㎜/年、14‐18歳では0.19㎜/年であった。
  • オルソケラトロジーでは眼軸長伸長抑制効果と脈絡膜厚の増加に相関があった。

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