doctorKです。さて、今回は緑内障に効く食べ物に関する記事です。緑内障は日本の失明原因の第1位であり、その有病率は40歳以上の日本人で約5%、20人に1人の方に発症する病気として知られています。
たしかに、緑内障は失明の原因第1位ではありますが、緑内障であっても定期的な眼科受診と点眼によってその進行を緩やかにすることができます。とはいえ、患者さんの中には
このような質問をよく受けていました。そこで、今回はそんな緑内障(紹介する論文では開放隅角緑内障という緑内障に限られますが)に有効かもしれないという食べ物を紹介します。
緑内障に良い食べ物は”ある”栄養素が含まれているだった!?
今日紹介する論文は2018年にマーストリヒト大学 の Wishal D. Ramdas らが発表した論文で、タイトルは『The Effect of Vitamins on Glaucoma: A Systematic Review and Meta-Analysis』です。この論文はメタ分析(いくつかの論文を分析したもので、信頼度がもっともたかいとされる分析方法)になっているので、信頼度は高いと思われます。ただし、注意点としてこの研究は開放隅角緑内障(OAG)についての研究なので、緑内障全般に当てはまるかどうかは不明だということです。そのことを踏まえた上で、早速結果を見ていきましょう。
「After omitting studies that contributed significantly to the heterogeneity, the pooled OR [95% CI] was 0.45 [0.30–0.68] for dietary vitamin A on OAG (I2 = 0%). For vitamin B1, C and E no significant association with OAG was found (OR [95% CI]: 0.84 [0.47–1.51]; 0.68 [0.38–1.22]; 0.95 [0.75–1.19]; respectively). However, after addressing heterogeneity, vitamin C showed a protective effect as well. Especially, foods high in these vitamins (e.g., dark green vegetables) were protective for OAG. 」
本文によればビタミンAとCがOAGに保護的な役割を果たしているようです。つまり、ビタミンAとCが豊富に入っている食材を取ればよいわけですが、一般社団法人 ファイブ・ア・デイ協会のHPによればその野菜は下記の通りです。
ビタミンA:にんじん、ほうれん草、かぼちゃなど
ビタミンC:ブロッコリー、ピーマン、かぼちゃなど
これらの野菜を取ることで開放隅角緑内障に対して保護的な効果があるということですが、具体的なビタミンAやCの量は定まった量はありませんし、日本人の研究ではないため一概に当てはめることはできません。しかし、普段野菜を取らない方はこれら野菜を積極的に取り、1日当たりの推奨量は少なくとも取りたいところです。
おわりに
緑内障になってからはその治療は一生続く恐れがあります。そんな治療の補助的に役立つ野菜を今回は紹介しました。僕自身も緑内障に効果がある食べ物はないとは思っていましたが、論文を読んだ感じでは少なくともビタミンAとCは効果がありそうです。
そんな方にはサプリメントでビタミンAやCを取るのもおススメです。下記におススメのサプリメントを載せておくので購入も検討してみてください。それでは記事はこのくらいにして、また次の記事でお会いしましょう!
おすすめのサプリメント
- ビタミンAもCも併せて取りたい方
→大塚製薬 ネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラル 120粒 - ビタミンAを取りたい方
→NOW Foods – ビタミン A 10000 IU – 1ソフトジェル - ビタミンCを取りたい方
→大塚製薬 ネイチャーメイド C1000mg 200粒