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眼瞼裂傷とは
外傷により眼瞼に裂傷を生じることを眼瞼裂傷という。眼瞼の前葉(皮膚・眼輪筋)と後葉(眼瞼挙筋・Muller筋・結膜・瞼板)のどこまで裂傷が及んでいるかによって対応が異なる。
眼瞼裂傷の診断
まず眼球損傷の有無を評価する。眼球損傷があれば眼瞼よりも優先して処置を行う。眼瞼裂傷は、部位と深さ、異物の有無、組織の欠損などを評価するが、特に挙筋の断裂や涙小管断裂は必ずチェックする必要がある。
眼瞼裂傷の治療
1.軽症例
水平方向の浅い裂傷なら消毒・圧迫止血後にテープ固定するのみで十分である。
2.中等症例以上
①洗浄、止血、デブリードマン
- 浸潤麻酔後、創の洗浄を行う。
- 生理食塩水を用いて、汚物・異物を除去する。ここで、細かい異物があると疑われる場合には、手術顕微鏡下でその除去を行う。
- 次に、明らかに挫滅し汚染された組織のみを切除する。
②瞼縁・瞼板裂傷の手術
瞼縁に裂傷がある場合には、瞼縁の段差や陥凹が生じないように、gray lineや睫毛列の位置を合わせ、瞼縁を少し盛り上げるように瞼板を縫合をする必要がある。
参考文献
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