眼科で行う治療

CTR(Capsular tension ring)

CTRとは

CTRはCapsular tension ringの略で、Zinn小帯脆弱あるいは断裂を伴う水晶体再建術において、水晶体を取り除いた後の水晶体嚢赤道部の形状維持を目的として、眼内に留置するデバイスである。Zinn小帯は水晶体嚢の形状維持と位置固定の2つの作用があるが、CTRには位置固定作用はない

CTRの適応

18歳以上で、チン小帯の脆弱・断裂のために手術の難度が高いと考えられる白内障患者を対象とする。具体的な重症度は、約1/3周以下のチン小帯断裂、軽度〜中等度のZinn小帯脆弱である。

Zinn小帯断裂の原因は下記の通りである。

Zinn小帯脆弱あるいは断裂の原因

  • 強度近視
  • 偽落屑症候群(PE)
  • 外傷
  • 閉塞隅角緑内障
  • 医原性断裂
  • 硝子体術後
  • 網膜色素変性症

など

CTR挿入のタイミング

CTRは皮質吸引(IA)後、超音波乳化吸引(PEA)やIA中、CCC後PEA前に行う。症例のZinn小帯脆弱や断裂の程度によって、どのタイミングで挿入するか術中に判断する。

CTRの摘出

CTRを摘出しなければならない2つのタイミングがある。1つは後嚢破損を生じた場合である。もう1つはZinn小帯脆弱あるいは断裂が重症で、眼内レンズの嚢内固定が難しい、もしくは将来的にIOL偏位の恐れがある場合である。

参考文献

  1. 水晶体嚢拡張リング使用ガイドライン
  2. 眼科グラフィック第10巻2号

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