勉強用

あたらしい眼科 vol.42 No.2 2025

環境因子による予防対策

近業と近視の関連性

  • 4-6歳の未就学児を対象にした日本での報告で、眼軸長が長い、年長である、男性、親に近視がある、1時間以上のスクリーンタイムが未就学児の近視に有意に関連した。

Prevalence of Myopia and Its Associated Factors Among Japanese Preschool Children

  • 中国の未就学児26611人におけるデジタルデバイスの使用が近視に与える影響:1-3歳の間、テレビやコンピューターなどの固定画面のデバイスに触れた子供は、近視リスクが2.66倍に増加し、スマートフォンやタブレット端末などのモバイルデバイスを使用した子供では2.76倍に増加したことが明らかになった。
  • 屋外活動時間が少ない子どもは、近視リスクが1.75倍に増加し、1回あたりの屋外活動時間が60分未満の子どもでも1.25倍のリスクがあることが分かった
  • 近業と屋外活動時間を統合した結果では、屋外活動が少なくデジタルデバイスを頻繁に使用した場合の近視リスクは3.22倍になった

Combination Effect of Outdoor Activity and Screen Exposure on Risk of Preschool Myopia: Findings From Longhua Child Cohort Study

屋外活動と近視の関連性

  • 台湾では:1日80分間、1週間で合計6-7時間の休み時間を屋外で過ごすプログラムを導入し、1年後に介入群において調節麻痺化他覚屈折値の近視化を有意に抑制することができた。

Outdoor activity during class recess reduces myopia onset and progression in school children

  • 中国では、小学1年生に対して、平日に1日40分の屋外授業時間を追加で設けた介入群と対照群とに分け、3年間追跡した研究が行われた。その結果、眼軸長伸展量は有意差は認めなかったが、介入群では対照群と比較し有意に近視進行が抑制され、近視発症率も有意に低いことが示された。

Effect of Time Spent Outdoors at School on the Development of Myopia Among Children in China: A Randomized Clinical Trial

  • メタ解析1:6-18歳を対象とした研究で、有意に近視抑制され、眼軸長伸長も有意に抑制された。近視発症率についても、屋外活動の介入リスクを低減され、1日40-80分程度のの屋外活動を追加して取り入れた子どもたちは、近視の発症リスクが16%低下した。

Efficacy of outdoor interventions for myopia in children and adolescents: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials

  • メタ分析2:6-16歳を対象に、1週間当たりの屋外活動時間を3.5時間から7時間、16.3時間、27時間と増やしていくと、それぞれの近視発症リスクが20%、53%、69%と減少した。近視でない子どもや青年においても、屋外活動の増加が近視進行と眼軸長伸長を抑制した。

Is Spending More Time Outdoors Able to Prevent and Control Myopia in Children and Adolescents? A Meta-Analysis

近視に対する国策

  • 中国

Vision for the future: pioneering strategies in China’s battle against myopia

  • 台湾

Increased Time Outdoors Is Followed by Reversal of the Long-Term Trend to Reduced Visual Acuity in Taiwan Primary School Students

  • シンガポール

School-based programme to address childhood myopia in Singapore

メガネによる近視抑制

  • 完全矯正眼鏡装用者の方が低矯正眼鏡装用者より、近視進行が少ないと報告されている

The longitudinal orthokeratology research in children (LORIC) in Hong Kong: a pilot study on refractive changes and myopic control

糖尿病黄斑浮腫に対する抗VEGF療法の毛細血管瘤退縮効果

  • 導入期に3回のIVA2㎎:治療開始3か月時点で、平均MA数が49.6個から24.8個へと有意に減少、MA数は中心窩網膜厚と有意な相関を示した

Multiple Effects of Intravitreal Aflibercept on Microvascular Regression in Eyes with Diabetic Macular Edema

  • 導入期3回のファリシマブを硝子体内注射:治療開始3か月時点で、平均MA数が投与前の40.7%と有意に減少した

Turnover of Microaneurysms After Intravitreal Injections of Faricimab for Diabetic Macular Edema

  • ラニビズマブと併用するMAに対する局所光凝固を即座に開始するよりも、半年遅延して開始した方が5年にわたって良好な視力改善が得られる。

Intravitreal Ranibizumab for diabetic macular edema with prompt versus deferred laser treatment: 5-year randomized trial results

 


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