肥厚性硬膜炎は、脳および脊髄の硬膜が部分的またはびまん性に肥厚し、肥厚部位によりさまざまな脳神経症状を呈する疾患である。視神経周囲の硬膜の肥厚により視神経症を呈しうるが、乳頭腫脹は伴うことも伴わないこともある。眼窩先端の硬膜の肥厚であれば視機能障害の他に眼運動神経麻痺を伴う。診断には造影MRIが重要で硬膜の造影を伴う肥厚が所見となる。肥厚性硬膜炎では初発症状として頭痛を伴うことがもっとも多いため、頭痛の有無を聴取することが重要である。原因は特発性と続発性に分類され、続発性ではANCA関連血管炎、サルコイドーシス、細菌・真菌・結核などの感染症などが原因となる。IgG4関連疾患に伴うこともある。
肥厚性硬膜炎
