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AMDは視力が保たれている時期から気づける?早期発見と病期別の対応
加齢黄斑変性(AMD)は、見え方に大きな支障が出てから見つかるとは限りません。視力検査の数値だけでは気づきにくい変化を、どう見つけて対応するかを考えます。
視力がよくても、見え方に変化が出ることがある
AMDは、網膜の中心にある黄斑に変化が起こる病気です。初期には自覚症状が乏しいことがありますが、ものが歪んで見える、細かい文字が読みづらい、片目で見ると中心が見えにくいといった変化が現れることもあります。
視力表でよく見えていても、日常の見え方に違和感がないとは限りません。患者さんの訴えを手がかりに、眼底検査や光干渉断層計(OCT)で黄斑の状態を確認することが、診断につながります。
検査で見つかった変化に応じて、対応を考える
AMDでは、ドルーゼンなどの初期所見が見つかることがあります。こうした所見があるからといって、すぐに注射治療が必要になるわけではありません。病変の種類や程度、視機能への影響を確認し、経過観察や生活習慣の見直しを行う場合があります。
食事や禁煙などについて相談することもできます。サプリメントは、誰にでも一律に勧めるものではありません。AREDS2の研究で進行抑制が示されたのは特定の病期であり、早期AMDに同じ効果があるとは確認されていません。使用を考える場合は、眼底所見を踏まえて眼科医に相談しましょう。
新生血管型では、早めの診断と治療が重要
新生血管型AMDでは、黄斑に異常な血管が生じ、出血や網膜のむくみなどが起こることがあります。視力が急に低下する場合もあり、抗VEGF薬の硝子体内注射などによる治療が行われます。
受診をためらう理由の一つに、「AMDと診断されたら、すぐに注射を始めて一生続けるのでは」という不安があります。しかし、治療方針は病型や病期によって異なり、診断された人全員が直ちに注射を受けるわけではありません。検査結果と今後の見通しを共有し、必要な受診や治療につなげることが大切です。
萎縮型AMDにも治療の選択肢が加わった
萎縮型AMDのうち、地図状萎縮に対しては、病変の進行を遅らせることを目的とした治療薬が日本でも承認されています。アイザベイ®の一般名はアバシンカプタド ペゴルです。失われた視力を回復させる薬ではなく、治療の対象となるかは、病変の状態などを検査したうえで判断されます。
「まだ見えている」段階から相談を
AMDの対応は、視力が大きく低下してから始まるものではありません。見え方の小さな変化や、眼底検査で見つかる初期所見をきっかけに、必要な検査や経過観察につなげられます。
見え方に違和感があるときは、年齢のせいと決めつけず、眼科で相談してください。病期に応じた対応を知ることが、視力を守るための第一歩になります。
参考資料
・塩瀬聡美「AMD診療はどこから始まる?~アイフレイルの視点で見直す早期介入~」※掲載誌・巻号は画像で確認できず。
・日本眼科学会「加齢黄斑変性」 https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=52
・National Eye Institute, “AREDS 2 Supplements for Age-Related Macular Degeneration (AMD)” https://www.nei.nih.gov/eye-health-information/eye-conditions-and-diseases/age-related-macular-degeneration/nutritional-supplements-age-related-macular-degeneration
・National Eye Institute, “AREDS/AREDS2 Frequently Asked Questions” https://www.nei.nih.gov/eye-health-information/clinical-trials/age-related-eye-disease-studies-aredsareds2/aredsareds2-frequently-asked-questions
