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ルテインとゼアキサンチンって本当に目に良いの? | オンライン眼科
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ルテインとゼアキサンチンって本当に目に良いの?

はじめに

早速ですが、この2つのサプリを皆さんご存知ですかしょうか。

そうですね。ルテインとゼアキサンチンというサプリメントを目に良いと言われて飲んでいる方もいらっしゃるでしょう。でも、本当に目に良いんでしょうか?

「医者に言われたからなんとなく飲んでいる」

「メデイアが目に良いと言っていたから」

結論から言えば、何となく飲んでいても問題ありませんが、どうせなら本当に効果があるのか知ってから飲みたくはないですか。

加齢黄斑変性に効くのはウソ?ホント?

そこで、今日も論文を紹介します。今日紹介する論文は2015年にRong Liuらが発表した「Lutein and Zeaxanthin Supplementation and Association With Visual Function in Age-Related Macular Degeneration(ルテインとゼアキサンチンのサプリと加齢黄斑変性における視機能との関係)」

です。この論文を理解する上で、ルテインとゼアキサンチンが加齢黄斑変性症という病気について知らないといけません。加齢黄斑変性症について簡単に説明すると、

加齢黄斑変性症は加齢に伴い、網膜の中心部である黄斑に障害が生じ、視力低下などを訴える病気で、失明原因の第4位となっています。

また、50歳以上の人の約1%にみられ、高齢になるほど多くみられる病気です。現在、治療方法の進歩してきていますが、日本眼科学会HPにもあるように、食事やサプリなども良い予防方法であるとあります。

これを踏まえて、論文を見ていきましょう。

この論文では

2014年4月までの論文をピックアップし、8つのランダム化比較試験から1176人の加齢黄斑変性症の患者をピックアップしております。

この論文の結論を引用すると

Lutein and zeaxanthin supplementation is a safe strategy for improving visual performance of AMD patients, which mainly showed in a dose-response relationship.

訳すと、「ルテインとゼアキサンチンのサプリは、加齢黄斑変性の患者の視機能の改善に対して安全な戦略(予防方法)であり、用量依存性の関係を主に示した」そうです。

なるほど、ルテインとゼアキサンチンは加齢黄斑変性に良くて、その量が増えれば増えるほど効果を示したようです。

サプリで加齢黄斑変性症の視力は改善する!?

じゃあ、どのくらい下がったのか。

論文では視力の指標としてlogMARを用いています。このlogMARはアメリカでは使われますが、日本ではほぼ見ません。簡単に説明すると、logMAR0.00は視力1.0で、同様に0.10なら0.8、-0.10なら1.25となります。よって、下のグラフの縦軸は上に行くほど視力は下がり、下に行くほど視力が上がります。また、横軸はサプリの量で、単純に右に行けば行くほど量は増えています。これらを踏まえて下のグラフを見てください。

Fig1

このグラフが言いたいことは

サプリで加齢黄斑変性症の視力は改善し、量を多く取れば取るほど、視力は改善する。

ということです。しかし、あくまでこの表は20.00mgまでしか書いていませんから、ただ大量に飲めば良いということはありません。何事もほどほどにが大事ですね。

いかがでしたでしょうか。ルテインとゼアキサンチンをなんとなく摂っていた方は安心してこれからもサプリを取り続けてくださいね。

また、これから飲もうという方はAmazonにて2つセットで売っていましたので、これ1つ持っていれば安心かと思います。

それではまた次回の記事でお会いしましょう!

参考文献

  1. Investigative Ophthalmology & Visual ScienceJanuary 2015, Vol.56, 252-258. doi:10.1167/iovs.14-15553
  2. 日本眼科学会HP

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