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目とメンタルの意外な関係 | オンライン眼科
目に関するブログ

目とメンタルの意外な関係

おはようございます、doctorKです。

皆さんは目が乾くことで、目がうっとうしくなり、何となく気分が落ち込んでしまうことはありませんか?

僕のブログの『ドライアイでうつ病になるかもしれない!?』という記事でもその関連性について説明しています。これって他の目の病気は当てはまらないの?ということで調べてみました。

僕のブログではこのように日常生活で役に立つ、目に関する情報を専門書や論文を交えて分かりやすく説明しています。

論文の内容

今日紹介する論文は2017年に中山大学のYajing Zhengらが発表した論文で、タイトルは『The Prevalence of Depression and Depressive Symptoms among Eye Disease Patients: A Systematic Review and Meta-analysis(眼科患者の抑うつと抑うつ症状の有病率:系統的レビューとメタアナリシス)』です。

1990年から2015年までの患者を集め、6589人の眼科の様々な病気と気分が上がらないなどの抑うつ症状に関する情報を集めています。かなり大規模な研究であり、メタ分析(複数の分析をさらにまとめた信頼度が極めて高い分析)なので、かなり信頼できる論文になっています。結果は

The overall pooled prevalence of depression or depressive symptoms with eye disease was 25% (1502/6589 individuals, 95% CI, 0.20–0.30) ranging from 5.4% to 57.0%. Regarding different disease categories, the highest prevalence was revealed for dry eye disease (DED) with 29%, followed by 25% for glaucoma patients, 24% for age-related macular degeneration (AMD) patients, 23% for cataract patients. The increased pooled prevalence of depression was identified in those with eye diseases compared with healthy controls (OR, 1.59; 95% CI, 1.40–1.81; I2= 68.5%). 

まとめると、

  • 4人に1人の患者が目の病気と抑うつ症状を合併していた。
  • 具体的には、ドライアイの29%、緑内障の25%、加齢黄斑変性症の24%、白内障の23%が抑うつ症状を合併していた。
  • 目に何らかの病気がある人は、目の病気がない人に比べて1.59倍も抑うつ症状を合併していた。

4人に1人は意外と多いですが、目は日常生活を送る上で重要な臓器なので、これだけの割合になってしまったことは納得です。

具体的に考えてみると、ドライアイは2200万人が罹患しているとも言われていますから、ドライアイだけでも約550万人もの方が何らかの抑うつ症状を訴えているという計算になります。

抑うつ症状は仕事や人間関係にも影響を与えるものなので、出来るだけ予防していきたい症状の一つでしょう。そこで、僕のブログには下記のように目の病気予防に関する記事をいくつか上げています。

ぜひこちらも併せてご覧いただき、目の病気を予防して、抑うつ症状などに困らない方が1人でも多くなればと思います。

それではまた次回の記事でお会いしましょう!

参考文献

Sci Rep . 2017 Apr 12;7:46453. doi: 10.1038/srep46453.

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