ドクターK
・中心フリッカー値について知りたい。
・中心フリッカー値の正常値を知りたい。
と疑問をお持ちの方の悩みを解決できる記事になっています。
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中心フリッカー値(CFF)とは
中心フリッカー値(CFF:critical fusion frequency)を測定することで、視神経の機能評価を行うことができる。対象は視神経炎などの視神経疾患である。
CFFは屈折異常や軽度の中間透光体の混濁の影響は受けにくく、視力よりも鋭敏に機能異常を検出できる。検査は視力が良い眼から片眼ずつ始める。
視神経炎視神経炎は急激な視力低下や視野障害、眼痛を伴う疾患として知られています。典型的な視神経炎は比較的若い女性に多いとされます。自然軽快することもありますが、必ず検査等を行う必要があります。この記事ではそんな視神経炎について解説しています。視神経炎について知りたい方は必見です。...
近代式中心フリッカー値測定の実際
- 装置の接眼筒を赤線まで引き出し検査を行う。
- 片眼を遮蔽し被験者に筒を覗かせ、内部の中央の指標が見えることを確認する。検査距離は約30㎝にする。
- 初めに十分低い周波数で指標を見せ、指標がちらつくのが分かるかを確認する。
- 周波数を徐々に上げ、ちらつきが分からなくなったら合図してもらう。
- 周波数を50~55Hzまで上げて指標がちらついていないことを確認する。
- 逆に周波数をゆっくり下げ、再びちらつき始めた時点で合図をさせる。
⇒⑥の値をCFF値とする。両眼で5分間くらい要する。
近大式中心フリッカー装置を用いる場合の基準値は以下の通り
正常値は35Hz以上、要検査は26~34Hz、異常値は25Hz以下である。
視神経炎の初期では視力よりも前にCFFが低下することが多い。逆に回復期では視力が完全に回復してもCFFが低下している。これを中心視力-中心CFF値解離現象という。
参考文献
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