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肺炎球菌性角膜炎 | オンライン眼科
角膜とその疾患

肺炎球菌性角膜炎

肺炎球菌性角膜炎とは

肺炎球菌が原因の角膜潰瘍は匐行性角膜潰瘍で、角膜潰瘍が拡大しながら移動するのが特徴的な所見である。肺炎球菌性角膜炎の誘因は外傷(突き目、角膜異物)、コンタクトレンズ装用、老人の眼瞼内皮などが知られている。初期の角膜潰瘍は円形から類円形の白色病巣だが、拡大する際に進行縁(角膜辺縁の実質に膿瘍が形成されて強く白濁した部分)が形成される。

病変は一端が改善してもう一端が進行するために、這うように動いているように見える。

初期病変では進行縁不明なことも多い。完成された角膜潰瘍は進行縁を伴う、境界が比較的明瞭な楕円形の潰瘍で、Descemet膜皺壁、角膜内皮プラークおよび前房蓄膿を伴う。潰瘍が急速に進行すると、潰瘍部が菲薄化してDescemet膜瘤を形成し、時に穿孔することもある。

参考文献

  1. 細隙灯顕微鏡用語活用アトラス事典
  2. 今日の眼疾患治療指針第3版

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