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Argyll Robertson瞳孔 | オンライン眼科
瞳孔に関する疾患

Argyll Robertson瞳孔

Argyll Robertson瞳孔とは

著明な縮瞳と対光反射の欠如、および近見反応による縮瞳は保たれるLight -near dissociation(対光―近見反応解離)がみられ、しばしば瞳孔形態異常を伴う。通常両眼性で視路障害は伴わない。神経梅毒、特に脊髄癆に合併することが多いとされてきたが、近年、糖尿病、脳血管障害、脱髄などに伴うことが多くなっている。治療は各原因疾患に応じた治療を行う。

鑑別としては、pseudo Argyll Robertson瞳孔を示す視蓋瞳孔や、瞳孔緊張症がある。視蓋瞳孔の瞳孔は中等度散瞳しており、Parinaud症候群を呈していることも多い。また、瞳孔緊張症は片側性で、輻輳時に縮瞳した状態が輻輳弛緩後もしばらく続き、ゆっくりと元の大きさに戻る。さらに、瞳孔緊張症は低濃度副交感神経作動薬(0.1%ピロカルピンや2.5%メコリール)などで縮瞳するが、Argyll Robertson瞳孔では縮瞳しない。

緊張瞳孔症

瞳孔反応が緩徐で、緊張性の反応を示す。若年女性が70%と多く、この瞳孔反応を示す疾患はAdie症候群、Ross症候群など多岐にわたる。

 

視蓋瞳孔

松果体腫瘍などにより、対光反射が消失し、病期が進行すると瞳孔の大きさが徐々に中等度に散瞳してくる。

参考文献

  1. 今日の眼疾患治療指針第3版
  2. 眼科学第2版

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