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牽引乳頭とは
発達期に眼底周辺部に増殖組織を生じ、牽引されることにより網膜血管がその方向にひかれて直線化する。そのため、視神経乳頭も牽引されているように見える。
原因は下記の通りとされる。
- 瘢痕期未熟児網膜症
- 後部型第一次硝子体過形成遺残
- 家族性滲出性硝子体網膜症
- 色素失調症
- Norrie病
- トキソカラ症
- Von Hippel病
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牽引乳頭の症状
原因疾患によって視力低下、白色瞳孔、眼振、斜視などを主訴とすることが多い。黄斑偏位を合併すると視力低下や陽性γ角による偽性外斜視を認める。
牽引乳頭の診断
眼底検査で牽引された乳頭を確認する。主に耳側に牽引されることが多いが、その他方向にも牽引されうる。未熟児網膜症では、眼底周辺部まで血管が到達する時期は耳側よりも鼻側の方が遅いため、耳側に無血管領域を生じやすい。
牽引乳頭の治療
原疾患に対して治療するが、牽引乳頭自体の治療はない。
参考文献
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