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メチル水銀中毒による眼症状 | オンライン眼科
中毒性眼疾患

メチル水銀中毒による眼症状

メチル水銀中毒による眼症状とは

メチル水銀中毒では後頭葉の神経細胞の障害に伴う両眼対称性の求心性視野狭窄をきたす。初期は片眼だけの場合もある。5年程度で視野狭窄はほぼ固定される。通常、中心視野および中心視力は末期まで正常に保たれる。

瞳孔は近見反射異常が、対光反射異常に比べ高率にみられる。調節障害もみられ、調節力、緊張速度、弛緩速度全てが低下する。さらに、立体視以上も多くの症例で見られる。

メチル水銀中毒として水俣病が有名であるが、この水俣病では中心部まびき脱落暗点、イソプタの不規則な細かい凹凸や周辺部イソプタの動揺などがみられる。

メチル水銀中毒の診断

有機水銀に汚染された食物の摂取歴と神経症状、毛髪中水銀濃度、血中濃度、尿中濃度から診断する。

メチル水銀中毒の治療

有機水銀の排泄促進のため、キレート薬(ジメルカプロール、チオプロニン、D-ペニシラミン)などを投与するが、明らかな効果はなく、視野改善もしないとされる。

参考文献

  1. 今日の眼疾患治療指針第3版

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