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シンポジウム8多焦点眼内レンズの適正使用 | オンライン眼科
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シンポジウム8多焦点眼内レンズの適正使用

大鹿先生による多焦点眼内レンズの適正使用~低下入度数分節型眼内レンズ~

  • レンティスコンフォート®のこと
    • 中・遠レンズ
    • グレア・ハローが少ない(ほぼ100%日常生活に影響はなく、あっても少し)
    • 夜間の見え方のトラブルも少ない
    • コントラスト感度が落ちない
    • 単焦点とほぼ同じ感覚で使える
    • アッベ数がPMMAと同程度(=色収差が少なく、シャープな見え方となる)
    • 近方がないので、明視域は狭くなる
    • 保険適応レンズ
    • 光学的不快症状は少ない
    • 扱いには慣れが必要
  •  避けた方が良い症例
    • 小瞳孔:CCCが小さくなり、挿入困難。また、非対称固定になる危惧がある。
    • Zinn小帯脆弱例:挿入時にZinn小帯に負担がかかり、術後にCCC収縮の危険性がある
  • 他疾患を有するもの(黄斑変性・網膜疾患・ドライアイ・角膜不正乱視・緑内障)は従来の多焦点OLは適応とはならなかったが、低下入度数分節型でそれら疾患が軽度なら術者判断で使用可能
  • 術後の不具合は少ないが、水晶体嚢関係トラブルとDysphotopsiaなどがある。

林先生による3焦点眼内レンズ適正使用

  • 2焦点群レンズと比べ、遠見から中間まで有意に視力は良く、近見には差がないとされる
  • 平均立体視と良好な立体視を得る頻度は3焦点群が有意に良い
  • 2焦点群レンズでも眼鏡使用率は有意差なく、3焦点レンズ挿入眼の87.5%は眼鏡を使用していない。
  • 3焦点レンズの高コントラスト視力が、昼間視・薄暮視において2焦点レンズに比べて有意に悪い。
  • ハロー症状は3焦点>2焦点>単焦点レンズの順で強い
  • グレアは3焦点、2焦点レンズが、単焦点レンズに比べて有意に強い
  • 視力曲線は屈折が近視にずれるほど、近見方向に移動する。
  • 遠視では遠見・近見視力ともに有意に低下するが、-0.5Dの近視では、遠見は低下するが、近見は改善する→目標屈折は軽度近視が好ましいとされる。
  • 3焦点レンズは、らんしによる遠見視力の低下が、2焦点より著しい。
  • +0.75D以上の乱視では、3焦点の視力が、2焦点に比べ有意に悪いため、3焦点レンズは、0.75D以上の乱視にはトーリックレンズを使用すべき

田淵先生による回析型二重焦点眼内レンズ

  • テクニスマルチ+4Dの難点は光学的なロスや散乱光の問題がハッキリしている
  • ZMB(+4.0D)は近用眼鏡必要率を有意に下げたが、焦点深度拡張型三焦点レンズで眼鏡使用低減効果は代替されている
  • 夜間運転者にはレンティスコンフォートを推奨すべき
  • ZMB(+4.0D)は乱視度数設定がないため致命的

荒井先生による多焦点眼内レンズの適正使用~EDOFレンズ~

  • 多焦点レンズのマイナス部分を補完する
  • 各種EDOFレンズとも遠方から中間の視力は良好であった
  • Symphonyは国内認可されており、遠~中まで涼子応な視力
  • IC-8は遠中近とも視力良好だが、グレアが強い。コントラストは低下する。瞳孔が小さい、ピンホール効果による乱視矯正効果があるため、外傷性角膜変形がある方では視力が出ることも期待できる
  • MiniWellは遠~中まで良好な視力だが、可もなく不可もなし
  • レンティスコンフォートは健康保険適応であり、Symphonyと同様

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