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斜視手術とは
斜視手術の目的は、両眼視の異常や容貌上のハンディキャップ改善にある。両眼視に異常があると、物体の立体感や距離の把握に支障があるため、斜視手術はこれらの問題を解決にするために最も安全かつ有効な方法である。
しかし、斜視手術にも下記のようなリスクが存在する。
斜視手術のリスク
- 過矯正or低矯正
- 術後複視
- 残余の眼位ずれ(→再手術)
その他にも、感染、アレルギー反応、強膜穿孔を含む術中外傷、前眼部虚血などがある。
また、上述のように再手術の可能性もあり、約20~30%とされる。
上下斜視に対しては後転術で1㎜あたり3Δ、前後転術では1㎜あたり5Δを基本とするが、治療効果は斜視検査の方法や手術手技の影響を受ける。
斜視手術の手術方法
1.結膜切開法
外眼筋に至るアプローチ法は3種で、経結膜切開、輪部切開、円蓋部切開がある。輪部切開は術野が広く取れる。円蓋部切開は術野が狭いが、低侵襲かつ術後瘢痕も少ないとされる。
2.後転法
筋肉の張力を弱くする手術方法である。
3.短縮法
近の張力を強くする手術方法である。
4.吊り上げ法
強膜へ直接逢着できない場合に、筋肉を吊り上げる形で付着部に固定する方法である。
その他にもアジャスタブル法、下斜筋後転法、上斜筋前部前転法(原田―伊藤法)、上斜筋縫縮術、筋移動術などがある。
参考文献
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