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後部Tenon嚢下注射(STTA)とは
後部Tenon嚢下注射(STTA)は中間部、後部ぶどう膜炎が主な適応で、具体的には硝子体混濁や嚢胞様黄斑浮腫(CME)、網脈絡膜炎などが見られる症例に有効である。トリアムシノロンは投与後2-3カ月は効果が持続する。
後部Tenon嚢下注射(STTA)の流れ
後部Tenon嚢下注射(STTA)の流れ
- 抗菌薬および点眼麻酔薬を点眼する。
- トリアムシノロンアセトニド(マキュエイド)40mg/mlを1mlシリンジに引く。
- 細い針だと針内でマキュエイドが詰まってしまう。そのため、25-27G針を用いる。
- 注射部位は下方耳側を選択する場合が多い。
※上方は眼瞼下垂、緑内障手術の可能性、眼窩内鼻には視神経束が走行している。 - 角膜輪部から5㎜以上後方の部位で結膜、Tenon嚢を切開する。
- 切開創から刃先を挿入し、Tenon嚢を強膜からしっかり剥離する。
- 切開創から外眼筋を避けながら針を進める。
- 逆血を確認し、薬液を0.5ml投与する。
後部Tenon嚢下注射(STTA)の合併症や副作用
結膜下出血、眼球穿孔、眼圧上昇、血圧上昇、白内障、感染症などがある。
参考文献
- あたらしい眼科 Vol38,No.10,2021
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