視神経・視路とその疾患

視神経乳頭小窩

視神経乳頭小窩とは

視神経乳頭小窩は、眼杯裂の上端の閉鎖不全による視神経乳頭の先天性陥凹のことである。頻度は稀であり、0.02-0.19%とされる。片眼性が85%を占める。

視神経乳頭小窩の診断

診断は下図黒矢印のような、眼底所見から可能である。多くは乳頭耳側にあり、その近傍に乳頭萎縮を伴う。弓状暗点など視野異常を示すことが多いが、非進行性である。

Research Gate HPより引用

ピット黄斑症候群

視神経乳頭小窩の1/2-2/3[1](ただし、では25-30%と記載)に、視神経乳頭から延びる黄斑部の漿液性網膜剥離を合併する。これをピット黄斑症候群と呼ぶ。

中心性漿液性網脈絡膜症(CSC)の自覚症状と類似しており、好発年齢は20-40歳代で、側性が多い。

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ピット黄斑症候群の治療

視神経乳頭小窩は治療しないが、ピット黄斑症候群は治療を行うことが多い。自然治癒例もあるが、長期にわたると黄斑変性をきたすため、網膜光凝固術硝子体手術が選択される。

網膜光凝固術は乳頭耳側縁に行い、一部で網膜剥離の減少が見られるが、多くは網膜剥離が残存する。一方で、硝子体手術では牽引解除を行い、網膜下液を減少させる。

参考文献

  1. クオリファイ7(視神経疾患のすべて)155-157
  2. あたらしい眼科1003,Vol.38,No.9,2021

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