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ヒアレイン®点眼液とは
ヒアレイン®点眼液(一般名:精製ヒアルロン酸ナトリウム点眼液、以下略)は1995年より販売開始となり、ドライアイの治療薬として広く用いられている。また、ミニ製剤も販売されており、塩化ベンザルコニウムによる角膜上皮障害に対しても用いやすい。また、2020年にはOTC医薬品(ヒアレイン®S)として、ドラッグストアでも購入可能となったことから、より広く使われることが予想される。
ヒアレイン®点眼液には濃度が0.1%と0.3%がある。0.3%の方が患者様の着け心地が良い印象がある。しかし、その水分保持能からかえってドライアイを悪化させることが懸念される。そのため、僕は0.1%ヒアレイン®点眼液を好んで用いている。
ヒアレイン®点眼液の作用機序
ヒアルロン酸ナトリウムはフィブロネクチンと結合し、その作用を介して上皮細胞の接着、伸展を促進すると考えられ。また、その分子内に多数の水分子を保持することによって優れた保水性を示す。
ヒアレイン®点眼液の効果効能
下記疾患に伴う角結膜上皮障害
- シェーグレン症候群
- スティーブンス・ジョンソン症候群眼球乾燥症候群(ドライアイ)等の内因性疾患
- 術後、薬剤性、外傷、コンタクトレンズ装用等による外因性疾患
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ヒアレイン®点眼液の用法用量
1回1滴、1日5~6回点眼し、症状により適宜増減する。なお、通常は0.1%製剤を投与し、重症疾患等で効果不十分の場合には、0.3%製剤を投与する。
ヒアレイン®点眼液の臨床成績
二重盲検試験を含む臨床試験で、眼球乾燥症候群(ドライアイ)、シェーグレン症候群、コンタクトレンズ装用等種々の原因に伴う角結膜上皮障害患者に対する成績は次のとおりである。
製剤 | 改善率(%)[改善以上] |
---|---|
ヒアレイン点眼液0.1% | 67.5% |
ヒアレイン点眼液0.3% | 64.6% |
ヒアレインミニ点眼液0.1% | 52.1% |
ヒアレインミニ点眼液0.3% | 76.0% |
ヒアレイン®点眼液の副作用
承認時までの調査および使用成績調査の総症例4,208例中、副作用が認められたのは74例(1.76%)であった。
主な副作用
- 眼瞼そう痒感19件(0.45%)
- 眼刺激感15件(0.36%)
- 結膜充血10件(0.24%)
- 眼瞼炎7件(0.17%)
参考文献
ヒアレイン添付文書
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