ぶどう膜とその疾患

眼レプトスピラ症

眼レプトスピラ症とは

レプトスピラ症はスピロヘータの一種で、げっ歯類などの野生動物や家畜、ペットが保菌動物である。それら動物の尿中に排菌され、尿で汚染された水や土から経皮感染をしたり、食べ物から経口感染する。東南アジア、インド、中国、そして熱帯・亜熱帯地方に患者数が多い。

眼レプトスピラ症の所見

典型例は高熱、関節痛、筋肉痛、結膜充血、髄膜刺激症状などで発症し、経過中に黄疸や腎障害を呈することもある。多くは後遺症を残さずに治癒する。また、出血傾向、黄疸、腎障害のWeil3徴候を伴うWeil病がある。

1.眼所見

感染後1-6カ月後に発症し、前房蓄膿や虹彩後癒着を伴う急性の非肉芽腫性前部ぶどう膜炎が多い。

2.検査

血清抗体価上昇で診断できる。

眼レプトスピラ症の治療

ストレプトマイシン、ドキシサイクリンなどの抗生物質を用いると、約3週間治療を行う。

参考文献

  1. 眼科学第2版

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