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【説明書】初めてコンタクトレンズを使う方は必ずお読みください。 | オンライン眼科
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【説明書】初めてコンタクトレンズを使う方は必ずお読みください。

  • コンタクトレンズはメリット・デメリットが自分に合っているかを考えて選びましょう。
  • コンタクトは高度管理医療機器なので、正しい管理が必要です。
  • コンタクトを初めて買う際は必ず眼科を受診してから買いましょう!

「メガネからコンタクトレンズに変えようと思うのですが、市販のコンタクトレンズを買っても良いですか?」こういった質問をよくいただきます。その他にも、コンタクトレンズは何となく「管理がめんどくさい」「コンタクトレンズは着けるのが難しいって聞きました」など、さまざまな質問が寄せられてきます。

そこで、この記事では初めてコンタクトレンズを使う方に向けた説明書として、コンタクトレンズの基本から買うまでの流れについて解説しています。コンタクトレンズを買うか迷っている方、買おうと思っている方は、この記事を読めば少しコンタクトレンズのイメージが変わるかもしれません。

コンタクトレンズの基本

コンタクトレンズは目に直接つけることで、視力を矯正します。そして、コンタクトレンズはやわらかいソフトコンタクトレンズと硬いハードコンタクトレンズに大きく2つに分けることができます。

ハードコンタクトレンズは2-3年使えて長持ちします。また、ソフトコンタクトレンズよりもさまざまな乱視を矯正することができ、ドライアイの症状を感じにくいとされています。

一方、ソフトコンタクトレンズは1日使い捨て、2週間・1カ月使い捨てなど、使う頻度に合わせて使い分けることができます。昔はドライアイになりやすい、乱視は矯正しづらかったのですが、最近ではドライアイ、乱視にも強いレンズが出ています。

このように、コンタクトレンズは使い方によって使い分けることができる、便利な矯正器具です。

コンタクトレンズのメリット・デメリット

コンタクトレンズにはメリットもありますが、同時にデメリットもあるので、初めての方はここをよく確認するようにしましょう。

コンタクトレンズのメリット

コンタクトレンズのメリットを箇条書きすると、以下のようなものがあります。

  • スポーツの時に邪魔にならない
  • 耳や鼻が痛くならない
  • マスクをしていてもくもらない
  • 360度視界がクリアになる

コンタクトレンズのメリットは裸眼に近い状態になるので、メガネで感じていたストレスが取り除けるのが一番のメリットかと思います。

コンタクトレンズのデメリット

一方、コンタクトレンズのデメリットは、以下のようなものがあります。

  • 1日使い捨て以外は管理が大変
  • ドライアイや角膜炎などの目の病気の原因になる
  • 「目に何か入っている感じがする」のが不快
  • 費用が高い

などが挙げられます。

このように、コンタクトレンズにはメリット、デメリットがあります。もし周りに似た状況で、コンタクトレンズを使っている人がいれば、その人にコンタクトレンズにして良かったこと、逆に不満なことを聞いてみると良いでしょう。

コンタクトレンズの管理の仕方(参考文献2)

コンタクトレンズは透析器、AEDと同じ高度管理医療機器に分類されています。そのため、厚生労働省はカラーコンタクトレンズを含めたコンタクトレンズを適正に使用するよう呼びかけています(参考文献1)。

1日使い捨てのタイプであれば使ったら捨てれば良いのですが、それ以外のコンタクトレンズは管理が必要です。管理とは、コンタクトレンズを洗浄、消毒、保存のことを言います。ハードコンタクトレンズかソフトコンタクトレンズかによって管理方法が少し異なりますので、分けて簡単に解説していきます。詳細はこちらをご確認ください。

ハードコンタクトレンズの場合

ハードコンタクトレンズはこすり洗い、つけおき洗いが必要です。

こすり洗いは洗浄液をつけて、指でこすり洗いをします。このこすり洗いが甘い人が多いですが、指の腹で4-5回さすっただけで終わるのではなく、20-30回くらいはこするようにしましょう。こすり洗いはよくこすり洗いをした後、レンズケースに洗浄液を満たし、コンタクトレンズをつけおき洗いします。

ソフトコンタクトレンズの場合

ソフトコンタクトレンズも同じように洗浄液でこすり洗いを行い、洗浄液を満たしたレンズケースにコンタクトレンズをつけて保存します。これに加えて、ソフトコンタクトレンズはばい菌(細菌や真菌など)が生えやすいので消毒も必要です。

コンタクトレンズの洗浄液(マルチパーパスソリューションなど)は眼科あるいは眼科併設のコンタクトレンズ販売店で置いてある洗浄液であれば問題なく使用できると思います(↓こういうタイプの洗浄液です)。

コンタクトレンズの買い方

コンタクトレンズを買うまでの流れは

  1. 眼科医の診察を受ける
  2. コンタクトレンズを試しに付ける
  3. コンタクトレンズのフィッティングを確認する
  4. コンタクトレンズをつける練習をする
  5. コンタクトレンズにトラブルがないか定期的に眼科を受診する

これがコンタクトレンズを買うまでの流れです。コンタクトレンズは目に直接つけるため、目の表面に異常があると、そもそもコンタクトレンズをすることができません。また、コンタクトレンズの検査を機に病気が見つかることもありますので、初めての方は眼科医の診察を受けるようにお願いします。

その後、コンタクトレンズを試しにつけて、目に合っているかどうかを確かめます。コンタクトレンズが目に合っていれば、コンタクトレンズをつける練習をします。この練習が難しく半日かかる方もいますので、心配な方は時間に余裕をもって受診することをお勧めします。

そして、コンタクトレンズをつけた後にも定期的な通院をお願いします。コンタクトレンズはドライアイやアレルギー性結膜炎などを起こすことがあり、重症になるまでそれに気付かないことがあります。また、コンタクトレンズが適切に管理できているか、コンタクトに付いた汚れなどを確認するため半年に1回など、決まった間隔で受診するようにしましょう。

ここまで読んでいただき、「コンタクトレンズを買うのは意外とめんどくさいな」と思われた方もいると思います。しかし、コンタクトレンズはデリケートなので、適当に扱うとトラブルの元になります。とはいえ、正しく使えばこれほど有用なものもないと思いますので、初めてコンタクトレンズを使う方はこの記事を参考にして、眼科を受診して医師のアドバイスを聞くようお願いします。

参考文献

  1. 厚生労働省HP
  2. 日本コンタクトレンズ学会HP

引用画像

  1. https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/_Yq14IswGmA
  2. https://pixabay.com/photos/lens-contact-lens-eyes-lens-vision-4818776/
  3. https://pixabay.com/photos/eye-test-ophthalmology-man-eye-care-5028103/

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