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タリムス®点眼液 | オンライン眼科
眼科で使う点眼液

タリムス®点眼液

禁忌

  1. 本剤成分に過敏症の既往がある患者
  2. 免疫抑制により感染悪化の恐れがあるため、眼感染症がある患者

タリムス®点眼液とは

タリムス®点眼液(一般名:タクロリムス点眼液、以下略)は2006年より販売開始となり、春季カタルの治療薬として用いられている。

タリムス®点眼液の作用機序

タクロリムスはカルシニューリン阻害作用により、in vitro におけるヒト末梢血由来単核球からのサイトカイン(IL-2,IL-4,IL-5,IFN-γ)産生を抑制することが確認されている(IC50値:0.02〜0.11ng/mL)。

タリムス®点眼液の効果効能

抗アレルギー剤の効果が不十分な場合の春季カタル

春季カタル
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タリムス®点眼液の用法用量

よく振り混ぜた後、1回1滴、1日2回点眼する。

授乳婦等への投与、産婦、妊婦

1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[動物実験(ウサギ、経口投与)で催奇形作用、胎児毒性が認められたとの報告がある。ヒト(経口投与)で胎盤を通過することが報告されている。]

2・授乳中の婦人には授乳を避けさせること。[母乳中へ移行する可能性がある。]

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児又は6歳未満の幼児では安全性は確立していない(使用経験がない)。

タリムス®点眼液の臨床成績

抗アレルギー点眼液が効果不十分な春季カタル患者(6歳以上)を対象に実施したプラセボ対照二重盲検群間比較試験において、プラセボ群に比し有意な臨床所見合計スコアの改善が認められた。

臨床所見合計スコアとは

臨床所見合計スコアとは、眼瞼結膜充血、眼瞼結膜腫脹、眼瞼結膜濾胞、眼瞼結膜乳頭、眼瞼結膜巨大乳頭、眼球結膜充血、眼球結膜浮腫、輪部トランタス斑、輪部腫脹及び角膜上皮の重症度スコアの総和である。

タリムス®点眼液の副作用

緑内障患者に投与する場合は、眼圧が上昇することがあるため、本剤投与中は定期的に眼圧検査を実施する。

承認時での総症例86例中、副作用は55例(64.0%)に認められた。副作用が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

主な副作用

  • 眼の異常感(眼部熱感、眼の異物感、眼の違和感)38例(44.2%)
  • 眼刺激18例(20.9%)
  • 流涙増加10例(11.6%)

参考文献

タリムス®添付文書

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