結膜とその疾患

春季カタル

春季カタルとは

結膜に増殖性変化(結膜巨大乳頭、輪部増殖)がみられるⅠ型アレルギー反応を基盤としたアレルギー性結膜疾患を指す。眼瞼型と輪部型、混合型に大別される。

  • 眼瞼型:上眼瞼結膜の乳頭増殖と増大(巨大乳頭)を認める
  • 輪部型:輪部堤防状隆起Trantas斑を認める
  • 混合型:眼瞼型+輪部型

原因としてはハウスダスト、ダニが多い。また、アトピー性皮膚炎を伴うことも多いとされる。

春季カタルの症状

1.自覚症状

瘙痒感や異物感よりも、眼痛を訴えることが多い。重症例では視力低下を認めうる。

2.他覚所見

春季カタルの臨床的特徴は点状表層角膜症、角膜びらん、遷延性角膜上皮欠損、角膜潰瘍、トランタス斑など角膜病変を認める点である。特に重症例で特徴的な所見は落屑状点状表層角膜炎シールド潰瘍である。春季カタルの結膜増殖性変化は上眼瞼結膜に生じることが多いため、これら角膜病変も上方に生じやすい。

シールド潰瘍の画像

トランタス斑の画像

春季カタルの治療

抗アレルギー点眼薬
→重症ならステロイド点眼薬、免疫抑制点眼薬(シクロスポリン、タクロリムス)
ステロイド内服薬、ステロイド薬瞼板下注射、巨大乳頭切除

の順に行う。ただし、春季カタルは若年者に多く、ステロイドレスポンダーは若年者に多いことからステロイドを使用した場合は定期受診と眼圧測定が重要となる。

参考文献

  1. 眼科学第2版
  2. 細隙灯顕微鏡用語活用アトラス事典
  3. 今日の眼疾患治療指針 第3版

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ドクターK
オンライン眼科編集長兼眼科医プロライター/祖母の死→医師を目指す→一浪し眼科医/プロライターとしても500以上の記事を執筆/目の健康、眼科に関する記事をほぼ毎日作成/一緒にお仕事して下さる方はDMして下さい!目の健康に関する情報よ全国へ届け!