緑内障

正常眼圧緑内障(NTG)

正常眼圧緑内障(NTG)とは

広義の原発開放隅角緑内障のうち、緑内障性視神経症を有するが、眼圧が正常範囲内である緑内障を正常眼圧緑内障(NTG)という。多治見スタディによれば、40歳以上の日本人では3.6%の有病率であり、緑内障全体の約7割を占めていることが分かった。

眼圧は正常範囲内であっても、眼圧が高いほど視神経・視野障害が進行しやすいこと、また、眼圧下降治療により障害の進行を抑制できることから、眼圧依存性の視神経障害が病因の主たるものだと考えられる。

NTGの症例の中には、視神経鞘のクモ膜下腔の脳脊髄圧が異常に低く、それにより大きな篩状板圧較差が生じることで緑内障の病態を示すものもある。その他にも、眼圧に依存しない、乳頭構造の脆弱性や神経傷害因子、微小循環障害酸化ストレス、免疫異常、遺伝子異常などの関与も推測される。

多治見スタディの結果から、加齢近視が危険因子として挙げられ、特に近視による乳頭構造の変化は緑内障の病態に深く関与していると考えられている。

正常眼圧緑内障(NTG)の診断

視神経乳頭陥凹拡大、辺縁部狭小化、NFLDなど、原発開放隅角緑内障と同様の所見を認めるほか、正常眼圧緑内障(NTG)では乳頭出血が多くみられるとされている。また、視野異常として、傍中心暗点が比較的多いことが特徴とされる。

正常眼圧緑内障(NTG)の診断は下記4つの条件が必要となる。

  1. 隅角検査で正常隅角
  2. 眼圧≦21mmHg
  3. 視神経乳頭の緑内障性変化とそれに相当する視野欠損あり
  4. 他に眼圧上昇を生じる原因がない

正常眼圧緑内障(NTG)の治療

エビデンスのある治療は眼圧下降のみとされる。治療手段は原発開放隅角緑内障と同様のため『原発開放隅角緑内障の治療』をご覧ください。

参考文献

  1. 今日の眼疾患治療指針第3版

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