スポンサーリンク
インターフェロン網膜症とは
インターフェロンはウイルス性慢性肝炎、悪性腫瘍(白血病など)に対して使われる。インターフェロン網膜症の症状として投与開始後約2週間~5カ月までに眼底後極部に軟性白斑、網膜出血を認める。特に4~8週後の発症が多い。片眼性、両眼性は問わない。頻度は18~86%と報告とされるが、初期投与量、高齢、糖尿病、高血圧、治療抵抗例、再発例は発症しやすくなるとされている。
インターフェロン網膜症の症状
ほとんどは自覚症状なく、自然消滅する。しかし、糖尿病、高血圧、貧血などがあると高頻度で重症化しやすくなる。重症例では網膜静脈・動脈閉塞症、前部虚血性視神経症などの循環障害や黄斑浮腫による視力低下も見られる。その他にも、動眼神経麻痺、外転神経麻痺、乳頭浮腫の報告もある。
インターフェロン網膜症の治療
1年以内に自然治癒するとされる。定期的な経過観察を行い、重症例では消化器内科等担当科と連携し、インターフェロン量の調節、中止を行う。もし網膜血管閉塞(無血管野)があれば網膜光凝固を行う。
使用されているインターフェロン製剤
スミフェロン®、オーアイエフ®、イントロンA®、アドバフェロン®、ペガシス、ペグイントロン®、フェロン®、イムノマックス-γ®
参考文献
関連記事
硝子体・網膜・脈絡膜とその疾患このページでは網膜・脈絡膜とその疾患についてのリンクを掲載しています。...