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Möbius症候群とは
Möbius症候群は両側性の顔面神経麻痺による仮面様顔貌や、外転神経麻痺による内転位に加え、下記の症状あるいは所見を呈する先天性疾患である。
Möbius症候群の所見
- 両側性の顔面神経麻痺、外転神経麻痺
- 側方注視麻痺
- 四肢の奇形(合指症、指欠損、内反足など)
- 体幹の奇形(大胸筋欠損、手の奇形など)
- 小顎症
- 口腔顔面奇形
- 耳介異常
- 難聴
- 精神発達遅滞
臨床所見から診断するが、MRIなど画像検査にて脳幹の低形成や石灰化、第四脳室底の直線化、顔面神経欠損などを認める。
Möbius症候群の治療
現時点では疾患に対する有効な治療はなく、閉瞼不全による角膜上皮障害、斜視、弱視に対して予防あるいは治療を行う。
参考文献
- クオリファイ9(子どもの眼と疾患 )90-91
- 眼科学第2版 842
- あたらしい眼科1008-1009,Vol.38,No.9,2021
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