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後部強膜炎
強膜の後方へ炎症が波及することで生じる。自覚症状は眼球運動時に増悪する強い眼痛や眼窩部痛を伴い、数日の間に増悪する。視力低下を伴うこともある。
原因として、梅毒やウイルスなどの完成性疾患、関節リウマチ、ANCA関連疾患などの自己免疫疾患が挙げられる。
前部強膜炎を伴わないこともあり、細隙灯顕微鏡検査で所見が乏しいこともある。後極部で視神経乳頭周囲腫脹や漿液性網膜剥離を伴うと、視力低下をきたしうる。
診断には、超音波検査や眼窩部MRIでの強膜後部のTenon嚢の肥厚の証明が有用とされる。
治療は原疾患の治療を優先し、適宜ステロイド全身投与を行うことが多い。ステロイドを投与すると48時間以内に疼痛が改善することが多い。
参考文献
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