結膜とその疾患

結膜嚢胞

結膜嚢胞とは

病的に形成された液体成分の周囲を、固有の上皮が覆っている結膜下の異常構造物を結膜嚢胞という。外傷や翼状片などに対する結膜手術後に、あるいは特発性に生じる。

結膜嚢胞があると球結膜が瞬目時に眼瞼結膜と擦れることで上皮障害を生じたり、異所性のメニスカスが生じることで角膜上皮障害が生じ、異物感流涙の原因となりうる。この結膜嚢胞の確定診断は病理学検査が必要となる。

治療は症状の有無があれば、まずは点眼加療(角膜保護薬やステロイド)を行い、それでも効果乏しかったり、整容上の訴えがあったりすれば手術適応となる。なお、結膜嚢胞は完全摘出すれば再発することはない。

参考文献

  1. 今日の眼疾患治療指針第3版
  2. 眼科学第2版

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