目にいいのはビタミンEだけじゃない！？ビタミンCの驚くべき効果

論文の内容

おはようございます。今回は目に良いシリーズてす。

ビタミンCは白内障に良いという論文を見つけましたので、皆さんにお伝えしたいと思います。

2016年に中国のLin Weiが発表した論文です。タイトルは、

『Association of vitamin C with the risk of age‐related cataract: a meta‐analysis（ビタミンCと白内障のメタ分析（複数の分析をさらにまとめた信頼度が極めて高い分析）』

です。早速結論を見てみると、

Higher vitamin C intake and serum ascorbate might be inversely associated with risk of cataract. Vitamin C intake should be advocated for the primary prevention of cataract.

ビタミンCと血清アスコルビン酸が高いほど白内障と逆相関で、ビタミンC摂取は白内障一次予防になるかもしれない。

つまり、

ビタミンC摂取は白内障予防に効果がある。

ということになります。じゃあ、どのくらいリスクを下げるのか、論文にはこうあります。

The relative risk (RR) and 95% confidence interval of cataract for the highest versus the lowest category of vitamin C intake was 0.814 (0.707–0.938), and the associations were significant in America and Asia. Significant association of cataract risk with highest versus the lowest category of serum ascorbate was found in general [0.704 (0.564–0.879)]. Inverse associations were also found between serum ascorbate and nuclear cataract and posterior subcapsular cataract.

まとめると、

ビタミンC摂取が最も多い群と低い群を比較すると0.814倍
アスコルビン酸量でも0.704倍

とあります。じゃあどのくらいの量取れば良いのか、論文にはこうあります。

although we combined the results with highest category of vitamin C intake and serum ascorbate versus lowest category, we did not do a dose–response analysis because of the limited data in the reported articles. Thus, further studies with detailed amount of vitamin C intake and cataract risk are wanted in the future.

分からないんですって…量をどのくらい取れば良いのかというのは不明だそうです。

とはいえ、ビタミンCは白内障に対して予防効果はありそうです。『ビタミンCの真実』というサイトによれば緑茶、ギャバ、焼き海苔などに多く含まれていそうです。

また、ビタミンCは尿から排泄されるため、取りすぎても問題になることは少ないとされています。しかし、腎機能低下などあれば結石の原因にもなるので、ビタミンC取りすぎは禁物です。

ちなみに、厚生労働省によれば成人のビタミンC摂取量は1日100mgが推奨となっています。『ビタミンCの真実』緑茶100mgには260mg入っているそうなのでお茶一杯で十分そうですね。

さて、少し冒頭でも触れましたが、ビタミンCだけではなく、ビタミンEも白内障に少し予防効果が期待できそうです。

それではまた次回の記事でお会いしましょう！