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有髄神経線維とは
視神経線維は網膜内では無髄だが、網膜内の一部の神経線維に髄鞘が形成される先天異常である。有髄神経線維の発症は希突起膠細胞が乳頭篩状板を越えて網膜内に侵入して限局性に有髄神経線維が形成されるためとされる。発症頻度は0.3-0.8%で、多くが片眼性である。
有髄神経線維の症状
多くは無症状で、眼底検査で偶然に指摘されることが多い。まれに広範囲に及ぶと、視力障害や視野欠損をきたす。
有髄神経線維の診断
眼底検査で網膜神経線維の走行に沿った刷毛状の白色の混濁として認める。比較的太い網膜血管が覆われており、浮腫なく平坦である。多くは視神経乳頭から連続して扇形に広がるが、乳頭から孤立性に存在することもある。
蛍光眼底造影検査でもblockされ、病巣への蛍光漏出も認めない。また、自発蛍光眼底検査では正常な自発蛍光が遮断されるため低蛍光を示す。
有髄神経線維の治療
限局性で無症状なので治療は不要だが、弱視等があればその治療を行うことがある。
参考文献
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