副涙腺嚢胞 | オンライン眼科

ドクターK

・副涙腺嚢胞ってどんな検査なの？

と疑問をお持ちの方の悩みを解決できる記事になっています。

副涙腺嚢胞とは

副涙腺嚢胞とは、副涙腺であるWolfring腺、またはKrause腺から発生した嚢胞のことをいう。大部分がWolfring腺嚢胞である。

Wolfring腺は瞼板上縁付近にみられ、Wolfring腺の嚢胞は外傷、感染、結膜炎後に複数のWolfring腺が閉塞することが原因とされる。

副涙腺嚢胞は結膜円蓋部（正確には瞼板縁に癒着しており、上眼瞼に多い）に見られる薄いピンク色～白色腫瘤として認められる。好発部位は瞼板の中央から鼻側である。

自覚症状はなく、増大した腫瘤を認める。

結膜下に嚢胞襞を認め、内容物は低反射を呈している。

Wolfring腺は2～3層の繊毛のない円柱上皮細胞からなり、結膜の開口部に近づくと多層化する。上皮内に杯細胞を認めることがある。

違和感などの症状があったり、整容的な問題があったりすれば全摘出を行う。