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網膜血管増殖性腫瘍 | オンライン眼科
眼腫瘍

網膜血管増殖性腫瘍

ドクターK
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網膜血管増殖性腫瘍ってどんな病気なの?

と疑問をお持ちの方の悩みを解決できる記事になっています。

網膜血管増殖性腫瘍とは

網膜血管増殖性腫瘍は眼性の網膜に生じる後天性、良性の血管腫である。約7割が特発性で、腫瘍は孤立性に見られることが多い。残り3割は続発性で、ぶどう膜炎、外傷後、網膜色素変性症、網膜剥離手術などに続発する。発症年齢は20~30歳代が多いとされている。多くの場合、視力低下を訴える。

好発部位は耳下側周辺部網膜で、とくに鋸状縁を含む周辺部に発症する。橙赤色あるいは黄白色の隆起性病変として観察され、強い血管拡張や蛇行を伴わない流入血管と、表面には拡張した毛細血管網が存在する。ときに滲出性網膜剥離や硝子体出血を生じる。

網膜血管増殖性腫瘍はフルオレセイン蛍光眼底造影検査(FA)やインドシアニングリーン蛍光造影検査(IA)で明瞭に観察できる。FAでは造影早期に腫瘤に一致した過蛍光が見られ、造影後期には腫瘤全体から組織染から蛍光色素の漏出がみられる。治療法は定まっておらず、光線力学療法やレーザー光凝固、ステロイド投与、抗VEGF治療などが行われている。黄斑部の併発症があれば硝子体手術も検討される。

視力予後は必ずしも不良ではないが、併発症(網膜前膜や嚢胞様黄斑浮腫、硝子体牽引など)によっては高度な視力低下をきたすこともある。

参考文献

  1. あたらしい眼科37(1):23~32、2020
  2. 第126回日本眼科学会総会

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