眼科で行う治療

涙管チューブ挿入術

涙管チューブ挿入術についての記事

涙管チューブ挿入術とは

涙管チューブ挿入術は涙小管閉塞および鼻涙管閉塞が適応となる。近年は涙道内視鏡で行われることが増えている。麻酔は点眼、涙嚢内麻酔および滑車下神経ブロックを行う場合がある。

涙管チューブ挿入術の手順~鼻涙管閉塞~

涙管チューブ挿入術の手順~鼻涙管閉塞~

  1. 涙点拡張針にて涙点を拡張したのち、シースを装着した涙道内視鏡を涙点から挿入する。
  2. 涙嚢に到達したら鼻涙管の方向に向きを変え、鼻涙管を観察する。
  3. 閉塞もしくは狭窄部位を認めれば、シース先端で閉塞もしくは狭窄部を開放、拡張する。
  4. 鼻腔に到達したら涙道内視鏡のみを抜去し、残したシースと挿入する涙管チューブを連結する。
  5. 鼻腔からシースを引き出せば、涙管チューブは開放下涙道に挿入される。
  6. 対側の涙点から同様に挿入する。

※涙小管の場合も、涙道内視鏡よりもシースを1~2㎜先行させて行うが、涙道内視鏡を持っていない方の手で眼瞼を外側に牽引する必要がある。この時、シースを捜査する手が足りないので、専用クリップを用いてシースの位置を固定する必要がある。

術後管理

術後は約2週間おきに涙点通水を行い、約8週後に涙管チューブを抜去する。チューブ挿入中は抗菌薬および低濃度ステロイド点眼を使用する。

参考文献

  1. 今日の眼疾患治療指針 第3版

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