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ネバナック®点眼液 | オンライン眼科
眼科で使う点眼液

ネバナック®点眼液

ネバナック®点眼液とは

ネバナック®懸濁性点眼液(一般名:ネバフェナク懸濁性点眼液、以下略)は2010年より販売開始となり、内眼部手術における術後炎症防止のために用いられている。

ネバナック®点眼液の効果効能

内眼部手術における術後炎症防止

ネバナック®点眼液の用法用量

通常、手術前日より、1回1滴、1日3回点眼する。ただし、手術日は術前3回、術後1回点眼する。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にの投与すること。(妊娠中の投与に関する安全性は
    確立していない。)
  • 妊娠後期の婦人には投与を避けること。(プロスタグランジン生合成阻害剤による胎児の循環器系への作用(動脈管の閉鎖)が明らかになっている。)
  • 授乳中の婦人への投与は、治療上の有益性を考慮すること。

小児等への投与

  • 低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

ネバナック®点眼液の臨床成績

1.第Ⅱ相プラセボ対照比較試験

白内障手術患者を対象にしたプラセボ対照二重遮蔽比較試験において、術後2週間投与後の治癒率(フレアスコア及びセルスコアが0の症例の割合)及び眼無痛率(眼痛スコアが0の症例の割合)は以下のとおりであった。

投与群

治癒率 眼無痛率

ネバフェナク0.1%

71.4%

96.2%

プラセボ 28.6%

67.6%

χ2検定

p<0.0001

p<0.0001

2.第Ⅲ相実薬対照比較試験

白内障手術患者を対象にした実薬対照二重遮蔽比較試験において、術後2週間投与後の治癒率及び眼無痛率は以下のとおりであった。

投与率

治癒率 眼無痛率

ネパフェナク0.1%

82.7% 98.7%
ジクロフェナク0.1% 80.7%

98.2%

群間差とその95%信頼区間 2.0

0.4

3.第Ⅲ相非対照試験

硝子体手術、線維柱帯切除術、レーザー虹彩切開術、レーザー線維柱帯形成術及びレーザー後嚢切開術患者を対象にした一般臨床試験において、術後2~4週間投与後の治癒率及び眼無痛率は以下のとおりであった。

術式 治癒率 眼無痛率
硝子体手術 80.4% 85.7%
線維柱帯切除術 50.0% 100.0%
レーザー虹彩切開術 93.3% 100.0%
レーザー線維柱帯形成術 0.0% 100.0%
レーザー後嚢切開術 94.6% 94.6%

4.フルオロメトロン点眼液を対照とする第Ⅲ相比較試験

白内障手術患者を対象にした二重遮蔽比較試験における術後5週目までの嚢胞様黄斑浮腫(CME)発症率(蛍光眼底造影で嚢腫腔への色素の貯留を認める症例の割合)は本剤で14.3%(4/28)、フルオロメトロン点眼液0.1%で81.5%(22/27)であった(χ2
検定:p<0.0001)。

ネバナック®点眼液の副作用

国内で実施した眼手術患者を対象にした臨床試験で、総症例484例中10例(2.1%)に副作用が認められた。

主な副作用

  • 眼の異物感2件(0.4%)
  • アレルギー性結膜炎2件(0.4%)

また、頻度不明だが、角膜潰瘍、角膜穿孔があらわれることがあるので、角膜びらん等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

参考文献

ネバナック®添付文書

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