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デュオトラバ®配合点眼液 | オンライン眼科
眼科で使う点眼液

デュオトラバ®配合点眼液

禁忌

  • 症状が増悪するおそれがあるため、気管支喘息、気管支痙攣又はそれらの既往歴のある患者、重篤な慢性閉塞性肺疾患のある患者
  • 症状が増悪するおそれがあるため、コントロール不十分な心不全、洞性徐脈、房室ブロック(Ⅱ・Ⅲ度)又は心原性ショックのある患者

デュオトラバ®配合点眼液とは

デュオトラバ®配合点眼液(一般名:トラボプロスト/チモロールマレイン酸塩点眼液、以下略)は2010年より販売開始となり、緑内障、高眼圧症に対して用いられている。

デュオトラバ®配合点眼液の効果効能

緑内障、高眼圧症

デュオトラバ®配合点眼液の用法用量

1回1滴、1日1回点眼する。

頻回投与により眼圧下降作用が減弱する可能性があるので、1日1回を超えて投与しないこと。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

  • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
  • 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等への投与

  • 小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

デュオトラバ®配合点眼液の作用機序

トラボプロスト

FP受容体に対して選択的に作用するフルアゴニストであり、房水の流出経路のうち、ぶどう膜強膜流出経路からの房水の流出を促進することにより眼圧下降効果がもたらされると考えられている。

チモロールマレイン酸塩

サルにおけるチモロールマレイン酸塩の眼圧下降作用は主に房水産生の抑制によることが示唆されている。

デュオトラバ®配合点眼液の臨床成績

1.国内第Ⅲ相試験(ベンザルコニウム塩化物含有製剤)

原発開放隅角緑内障又は高眼圧症患者256例を対象としたトラボプロスト0.004%点眼液の第Ⅲ相二重盲検比較試験(投与期間:12週間)において、トラボプロスト0.004%/チモロール0.5%配合点眼液(ベンザルコニウム塩化物含有製剤)群の平均眼圧下降値は-7.1mmHgであり、トラボプロスト0.004%点眼液群に対する優越性が示された(p<0.001、対応のないt検定)。

副作用発現頻度はトラボプロスト0.004%/チモロール0.5%配合点眼液群で24.8%(32/129例)であった。主な副作用は、眼充血10.9%(14/129例)、多毛症3.9%(5/129例)、眼刺激3.1%(4/129例)、眼そう痒症、点状角膜炎、眼瞼色素沈着及び霧視が各2.3%(3/129例)であった。

2. 国内で実施された長期投与試験(ベンザルコニウム塩化物含有製剤)

正常眼圧緑内障を含む原発開放隅角緑内障又は高眼圧症患者140例を対象とした第Ⅲ相長期投与試験(投与期間:12ヵ月)において、トラボプロスト0.004%/チモロール0.5%配合点眼液(ベンザルコニウム塩化物含有製剤)群の平均眼圧下降値は-5.6~-4.5mmHgであり、12ヵ月間を通して安定した眼圧下降効果が認められた。副作用発現頻度はトラボプロスト0.004%/チモロール0.5%配合点眼液群で36.4%(51/140例)であった。主な副作用は、眼充血11.4%(16/140例)、眼刺激5.7%及び眼瞼色素沈着が各5.7%(8/140例)、眼そう痒症5.0%(7/140例)、点状角膜炎4.3%(6/140例)であった。

3. 国際共同第Ⅲ相試験

トラボプロスト0.004%/チモロール0.5%配合点眼液(ベンザルコニウム塩化物含有製剤)と本剤(ベンザルコニウム塩化物非含有製剤)との生物学的同等性の検証を目的に実施された原発開放隅角緑内障又は高眼圧症患者372例(日本人患者87例、外国人患者285例)を対象とした二重盲検比較試験(投与期間:6週間)において、平均眼圧値は本剤群で17.1mmHg、ベンザルコニウム塩化物含有製剤群で16.7mmHgであり、両製剤の同等性が示された。

日本人患者では、副作用発現頻度は本剤群で11.4%(5/44例)であった。主な副作用は、眼充血9.1%(4/44例)、眼刺激及び虹彩炎が各2.3%(1/44例)であった。外国人患者では、副作用発現頻度は本剤で23.8%(36/151例)であった。主な副作用は、眼充血8.6%(13/151例)、眼刺激5.3%(8/151例)、結膜充血及び眼そう痒症が各4.0%(6/151例)、眼痛及び眼の異物感が各2.6%(4/151例)であった。

デュオトラバ®配合点眼液の副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

1.気管支痙攣、呼吸困難、呼吸不全(いずれも頻度不明)

β-受容体遮断による気管支平滑筋収縮作用により、気管支痙攣、呼吸困難、呼吸不全があらわれることがある。

2.房室ブロック、うっ血性心不全、心停止(いずれも頻度不明)

β-受容体遮断による陰性変時・変力作用により、心ブロック、うっ血性心不全、心停止があらわれることがある。

3.眼類天疱瘡(頻度不明)

結膜充血、角膜上皮障害、乾性角結膜炎、結膜萎縮、睫毛内反、眼瞼眼球癒着等があらわれることがある。

4.脳虚血、脳血管障害(いずれも頻度不明)

5.全身性エリテマトーデス(頻度不明)

6.虹彩色素沈着(頻度不明)

参考文献

デュオトラバ®添付文書

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