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Paracentral acute middle maculopathy(PAMM)とは
2013年にSarrafらが初めて報告した。内顆粒層の外側境界に分布する深層毛細血管網(DCP)の虚血により、急性期に突然の視力・視野障害を示す。OCTで傍中心窩の内顆粒層に高輝度変化を呈する病態である。
Paracentral acute middle maculopathy(PAMM)の症状
- 突然の視力低下(正常なこともある)
- 傍中心の不可逆的な視野障害
- 霧視
- 焦点が合いづらい
Paracentral acute middle maculopathy(PAMM)の所見
眼底所見
異常所見を認めないことも多い。傍中心窩に淡い浮腫状の色調変化を認めることもある。近赤外光(IR)画像では、検眼鏡所見に一致して低輝度変化を認める。
光干渉断層計(OCT)
画像診断にはOCTが最も有用である。急性期には内顆粒層に局在する帯状もしくは柵状の高輝度変化を、en face OCTではDCPスライスで高輝度病変を認める。時間が経過するとOCTで同部位が菲薄化するが、en face OCTでの変化は軽微とされる。
Eye Rounds HPより引用
参考文献
- Paracentral acute middle maculopathy: a new variant of acute macular neuroretinopathy associated with retinal capillary ischemia
- Paracentral acute middle maculopathy-review of the literature
- Paracentral acute middle maculopathy and the organization of the retinal capillary plexuses
- あたらしい眼科 Vol.39, No.6, 2022
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