結膜とその疾患

咽頭結膜熱(プール熱、夏かぜ)

咽頭結膜熱とは

咽頭結膜熱(PCF)は、アデノウイルスが原因で生じる伝染性感染性結膜炎で、「プール熱」あるいは「夏かぜ」 などとも呼ばれる。小児に好発する。

咽頭結膜熱の三徴候

  1. 急性濾胞性結膜炎
  2. 咽頭痛
  3. 発熱

が揃うと咽頭結膜熱を疑う。

咽頭結膜熱の原因

咽頭結膜熱の原因はアデノウイルスB亜属の3、4、7型が代表的で、アデノウイルスが感染してから潜伏期間は4~6日とされている。

咽頭結膜熱の所見

濾胞性結膜炎:流行性角結膜炎(流行り目)でも同様類似するが、咽頭結膜熱の濾胞性結膜炎はより軽度であるとされている。

Ophthalmologyreview HPより引用

咽頭結膜熱の治療

治療と感染予防は流行性角結膜炎(EKC)に準じ、プールは1か月禁止とする。

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参考文献

  1. 細隙灯顕微鏡用語活用アトラス事典
  2. 眼科学第2版
  3. 今日の眼疾患治療指針第3版

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