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Wegener肉芽腫症(多発血管炎性肉芽腫症)とは
気道、腎臓、眼などの壊死性肉芽腫性病変、全身諸臓器の壊死性血管炎、巣状壊死性糸球体腎炎を三主徴とする疾患で、30~50歳代に好発する。
Wegener肉芽腫症(多発血管炎性肉芽腫症)の眼症状
眼症状は40~80%に合併するとされる。具体的な合併症は下記の通り。
- 前眼部:角膜辺縁部潰瘍、壊死性角強膜炎、虹彩ルベオーシス
- ぶどう膜:ぶどう膜炎
- 硝子体:硝子体出血
- 網膜:網膜出血、綿花様白斑、血管閉塞、網膜炎症性変化、肉芽腫症性変化
- その他:視神経炎症性変化、眼窩内肉芽腫による眼球突出、眼球運動障害、虚血性視神経症、眼瞼下垂など
Wegener肉芽腫(多発血管炎性肉芽腫症)の治療と予後
ステロイドあるいは免疫抑制薬の全身投与を行う。眼症状に対しては適宜点眼加療を行う。また、全身症状が寛解しても、視神経症や網膜血管炎、壊死性強膜炎による眼球穿孔、角膜辺縁潰瘍などにより視力障害が残る恐れがある。
参考文献
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