全身疾患と目

MALTリンパ腫

MALTリンパ腫とは

MALTリンパ腫はB細胞性の悪性リンパ腫の中で、結膜、胃などの粘膜組織にみられるlow grade B-cell lymphomaをMALTリンパ腫という。MALTリンパ腫は結膜円蓋部に好発し、表面平滑なサーモンピンク色の腫瘤で、無痛性で徐々に拡大する。腫瘍細胞マーカーはCD5-、CD10-、CD20+、CD79a+、Bcl-2+、cyclinD1-である。

MALTリンパ腫の病理

  • Lymphoepithelial lesion(LEL)
  • 胚中心細胞に類似した異型細胞(CCL)
  • 形質細胞様分化所見
  • 単球様細胞
  • 腫瘍細胞がmarginal zoneを首座としてびまん性に増殖

MALTリンパ腫の画像

1.前眼部OCT

前眼部OCTにてMALTリンパ腫は正常結膜上皮層下のなめらかな暗い低反射性の腫瘤である。

2.MRI

MALTリンパ腫はT1強調で等信号、T2強調で軽度高信号、Gd造影で均一に造影される。

参考文献

  1. 細隙灯顕微鏡用語活用アトラス事典
  2. 第126回日本眼科学会総会

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