結膜とその疾患

結膜下出血

結膜下出血とは

結膜血管からの出血が結膜下に貯留した状態を結膜下出血という。原因は下記の通りだが、特発例が全体の3割~半数を占める。通常は無症状だが、ドライアイや点状表層角膜炎、上輪部角結膜炎、Lid-wiper-epitheliopathyなどを合併することがあり、その場合は異物感や痛みを訴えることがある。

長期に及ぶ、あるいは頻繁に繰り返す場合には結膜弛緩症による可能性もあるが、全身疾患のコントロールや血液、血管異常などが隠れていないかを確認する必要がある。

結膜下出血の原因

  • 外傷や手術などの外的ストレス
  • 咳や嘔吐などによる静脈圧上昇
  • ワーファリン内服や血液凝固系異常
  • 血管異常
  • 高血圧や糖尿病など血管の脆弱性

など

結膜下出血の治療

原疾患があれば原疾患を治療するが、結膜下出血自体は数週間で自然治癒する。

参考文献

  1. 今日の眼疾患治療指針第3版
  2. 眼科学第2版

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