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水晶体起因性ぶどう膜炎(水晶体起因性眼内炎)とは
外傷による水晶体嚢の破損や白内障術後に残余皮質が多量にあり、術後数日から数週以内に発症する眼内炎で、通常は毛様充血、豚脂様角膜後面沈着物、軽度〜中程度の前房炎症、硝子体混濁がみられ、しばしば眼圧上昇を伴う。片眼性で、自然融解が原因の場合は主に高齢者に多い。
治療はその水晶体成分の残存量によって決まる。眼内の水晶体成分残余が多量なら外科的に除去する。成熟白内障に伴う融解の場合も白内障手術が根本治療になる。少量で自然吸収が期待できる場合は、副腎皮質ステロイドの局所・全身投与が有効なこともある。その他に眼圧コントロールや瞳孔管理を行う必要がある。自然吸収を期待できる程度なら経過観察のみで治癒することもある。
参考文献
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