ぶどう膜とその疾患

術後眼内炎

術後眼内炎とは

手術後1週間以内に発症することが多い。白内障、硝子体手術で1000件に1件程度の発症頻度とされる。起因菌はグラム陽性菌コアグラーゼ陰性ブドウ球菌が約50%、黄色ブドウ球菌が約15%、腸球菌が約15%)を占めている。また、手術後1カ月以降に発症する遅発性眼内炎は、進行が緩徐なアクネ桿菌(術後2~10カ月)によることが多い。これはレーザー後嚢切開術を契機に発症することもある。

緑内障の線維柱帯切除術後は早期感染だけでなく、術後10年が経っていても濾過胞炎から眼内炎を発症することがある。発症頻度は2%程度とされている。

術後眼内炎の診断

自覚症状

早期の段階では、

  • 眼脂の増加
  • 眼痛
  • 結膜充血

進行すると、視力低下を生じる。

他覚症状

早期の段階では、

  • 結膜充血
  • 前房炎症
  • 角膜後面沈着物
  • 隅角検査にて蓄膿

進行すると、

  • 前房内フィブリンの析出
  • 硝子体混濁
  • 網膜障害

アクネ桿菌による術後眼内炎では、

  • 眼内レンズと水晶体嚢の間にフィブリン様白色混濁を伴った虹彩毛様体炎

が見られる。

術後眼内炎の治療

術後早期眼内炎の治療は細菌性眼内炎と同様である。

細菌性眼内炎この記事では眼科救急疾患として重要な細菌性眼内炎について解説しています。...

遅発性術後眼内炎では進行が緩やかであるため、まずは抗菌薬とステロイド点眼薬で経過観察する。水晶体嚢内の混濁が増加し、虹彩毛様体炎が遷延する場合は手術加療を行う。

参考文献

  1. 眼科学第2版

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