・カラコンをちゃんと使わないと起こる病気って何があるの?
と疑問をお持ちの方の悩みを解決できる記事になっています。
はじめに
指原莉乃
太田プロHPより引用
さて、ここで問題です。
これら3人の芸能人の共通点は何でしょうか?
↓
↓
↓
↓
【正解】カラコンのイメージキャラクター
になっているでした。
↓こんな感じ
カラコンは正しく使わないとなる目の病気3選
さて、昔に比べてカラコンを付けている人の数は増えてきており、実際の外来でもカラコンの購入目的でいらっしゃる方は多くます。
また、Amazonや楽天などECサイトの普及により、カラコンは昔より簡単に手に入るようになりました。
便利になった一方で、カラコンは正しく使用しないと最悪失明してしまう可能性があることを皆さんはご存知でしょうか?
同じコンタクトレンズであるカラコンにも同様のことが言えますので、今回h平成18年度に行われた日本眼科医会CL眼障害アンケート調査を紹介します。
コンタクトレンズを付けている人に起こりやすい疾患は下図の通りです。
と提示されてもよく分からないかと思いますので、具体的に3つの疾患を選んで解説していこうと思います。
1.ドライアイ
皆さんはドライアイをよくご存知かと思います。
以前に僕お『眼科医が説明するドライアイ』でドライアイについてはまとめているので、合わせて読むと理解が深まります。
http://doctork1991.com/2020/03/27/dryeye/
話を戻しますと、横井らが行なった2000年〜2001年にオフィスワーカー1025人に行った調査によれば、コンタクトレンズを付けていると40.7%の人がドライアイと診断されています。
現在、ドライアイは日本で最大で6人に1人(16.7%)発症していると言われています
このようにコンタクトレンズはドライアイを誘発し、「目が乾燥する」「ものが見えにくい」などの症状を認めやすくなるのです。
2.巨大乳頭結膜炎
コンタクトレンズには様々な汚れが付着しています。その汚れには蛋白質や脂質、細菌などが含まれています。
特に、ソフトコンタクトレンズやカラコンには、汚れが貯まりやすいとされています。
その汚れが原因となって、アレルギー性結膜炎を発症することがあります。
そして、このアレルギー性結膜炎が重症化した病気が巨大乳頭結膜炎です。
直径が1.0 mm以上の岩みたいなできもの(乳頭)ができます。
1dayのコンタクトレンズで起こることは稀ですが、長期使用するコンタクトレンズ(2週間交換SCLなど)に多くみられます。
カラコンを付けていて、ゴロゴロしたり、充血したり、眼のかすみなどがあれば、それは巨大乳頭結膜炎の症状かもしれません。
https://doctork1991.com/2020/02/04/gpc/
3.アカントアメーバ角膜炎
アカントアメーバは洗面所など水回りや土壌などに生息していますが、コンタクトレンズが無い頃は今ほど問題になることはありませんでした。
しかし、コンタクトレンズの普及に伴い、アカントアメーバ角膜炎の患者は増えています。
きちんと使っていればアカントアメーバ角膜炎になることはほとんどないですが、毎日使い捨てにしなければならないレンズを何日も使ったり、長期使用のレンズでもこすり洗いやすすぎをするなど、決められた取り扱いができていない場合がほとんどです。
アカントアメーバ角膜炎は激しい痛み、充血を伴い、最悪の場合は失明する恐れのある病気です。
おわりに
コンタクトレンズは様々な病気を引き起こす恐れがあります。
ネットで簡単に買える時代になりましたが、ちゃんと使っていないと様々な病気になり、最悪の場合は失明する恐れがあることが分かっていただけたと思います。
コンタクトレンズの使用方法をよく守り、できるだけ眼科医を受診して適切なコンタクトレンズを使用すること
をお願いします。