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コロナワクチンによって眼合併症は増加するのか

はじめに

COVID-19のパンデミックによって、全世界的に大規模なワクチン接種が行われました。これに伴い、ワクチン接種後の副作用、特に眼科的な有害事象に対する懸念が高まっています。

眼科的な合併症は稀ですが、網膜動脈閉塞(RAO)や網膜静脈閉塞(RVO)、非感染性ぶどう膜炎(NIU)、視神経炎(ON)、虚血性視神経症(ION)、眼球運動障害(OMCNP)などの副反応が報告されています。

本研究は、韓国の全国的なデータを使用して、COVID-19ワクチン接種後の眼科的有害事象のリスクを評価することを目的としています。

研究への見解

本研究では、COVID-19ワクチン接種後の眼科的合併症のリスクが増加しないことが示されました。

網膜動脈閉塞、網膜静脈閉塞、非感染性ぶどう膜炎、視神経炎、虚血性視神経症、眼球運動障害などのリスクは、ワクチン接種後の56日間の追跡期間中に有意に増加しませんでした。

特に、初期リスク期間(接種後0~28日)および後期リスク期間(接種後29~56日)のいずれの期間でも、これらの眼科的有害事象の発生率比(IRR)は安定しており、ワクチン接種がこれらの症状の発生に寄与していないことが確認されました。

臨床への応用

本研究は、COVID-19ワクチン接種の安全性に関する強力なエビデンスを提供し、眼科的疾患を有する患者に対しても、安心してワクチン接種が推奨されるべきであることを示唆しています。

患者に対してCOVID-19ワクチン接種後の眼科的リスクが増加しないことを説明し、引き続き接種の促進が可能です。

ただし、今後もワクチンの副作用に関するデータを収集し続けることで、より精度の高い結果になると考えます。

参考文献

COVID-19 vaccination and ocular adverse events: a self-controlled case series study from the entire South Korean population


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